何を今更感が漂う話である。公正取引委員会の調査報告書に拠れば、スマホの中核サービスがAppleとGoogleに独占されており、健全な競争が阻害されているそうである。OSで覇権を握ってもStore運営が散々のMicrosoftが俎上に載らなかった事から、両社が徴収している手数料が問題視されていると思っても良い。Androidの方はまだ野良アプリをインストールする余地は有るが、将来的にはそれも規制する方針らしい。具体的にどうすべきかにまで報告書は踏み込んでいない様であるが、欧米に倣って法規制を設けて罰金を科する、程度の事しか考えていないと思う。税金の分捕り合いレベルの問題であればそれで構わないとは思うが、消費者の便益には一切寄与しない事だけは確かである。公取委がアプリストアを新設すれば済む問題でも無いし、そもそも使ってもらえないだろう。即効性のある解決策は思い付かないが、テック企業の独占に批判的では無い世論も、今更ではあるが認識して欲しいのである。