盛者必衰は世の常である。登場初期に良く遊んでいたStable Diffusionの開発元Stability AIが苦境に陥っているそうである。最新版の3をリリースしたものの、ライセンス条項の曖昧さや主要な開発者の離脱でコミュニティの不信を招いた上、出来がイマイチだった事もあって利用が伸びず資金が尽き兼ねない状況だったらしい。新規参入が相次いでいるのも響いただろう。ちょっとしたお絵描きならばCopilotでもGeminiでも無料で出来るので、専用GAIを使うのはプロのクリエーターか数寄者か○○の○○〇をどうしても○○したい人に限られつつある。満足のいく質の作品が錬成されないのなら見放されるのも仕方あるまい。CEOが交代し当面の資金は調達出来た様だが、一度立ってしまった悪い評判を覆すのは容易ではなかろう。ビッグテックの怒涛の先行投資も逆風である。得意分野を見出して棲み分ける段階に入ったと思われるのであるが、それで営利企業としてやっていくのもなかなかしんどそうなのである。