これも更なる発展の為の試練であろう。GAIの教育に使えるデータセットが枯渇傾向にあるそうである。これまでブッコ抜き放題だったのがおかしかったと言えばそれまでであるが、優良なコンテンツで調教出来なければ錬成の精度が下がるのは確実である。拙稿の様な低品質のコンテンツが使われる様になったら悲劇だろう。コンテンツホルダーに然るべき対価を支払うのが筋ではあるが、そうなると資本力を持たない新興企業が育たなくなり寡占が固定化すると云うジレンマも有る。権利保持者とAI開発企業の双方が納得出来る妥協点を探るのは難しいが、そこを突破出来なければ未来は無い様にも思う。権利関係をクリアした良質なビッグデータを構築出来た所が次の覇権を握るだろう。そうなるとやっぱりGoogleかぁ、とも思ってしまうのだが、規制のバグを突いて勃興するのがテック界隈の常である。グレーゾーンがイノベーションの発生源と云う構図は変わらない様に思うのである。