レッツ、ライフハック!ちょっとした生活のコツ系情報は、SNSでも定番のネタである。ただその中身は玉石混交である事は心する必要が有る。近年その利便性から全国区商品となったアイラップであるが、公式アカウントから「アイラップを炊くな」と云う注意喚起ツイートが発信された。何でもアイラップに食材を入れて炊飯器でご飯と一緒に調理する「ライフハック」が広まっているが、想定外の使用法なので止めて欲しいとの事である。最悪爆発する事も有るらしい。他にも「牛乳パックや紙コップを焼き菓子の型枠に使うな」と云う至極真っ当な注意喚起も見掛けるので、そう云うのを「イイコト思い付いた」とやっちまう人は後を絶たないのだろう。最近それがSNSであっという間に拡散する傾向にあるので、メーカとしても頭の痛い問題であろう。ただこれはズボラをしたい人の性との闘いなのであり、今日も新たなライフハックが生み出され、爆発の時を待っているのである。
大人の事情だろうか。JR西がモバイルICOCAを3月22日から提供するそうである。ガラケー時代からモバイルSuicaに親しんできた身としては、今まで無かった事に驚きを感じる。てっきり共通仕様だと思い込んでいたが、細かい所が微妙に違うのだろう。iPhoneへの実装は鋭意検討中なのも、その関係かも知れない。多分JR各社で全部違うんだろうな。同じ機能の多重投資は何とも勿体ないが、それらを纏め上げられるだけの政治力を持った人材がそうそう居るとは思えないし、多分もっと有益な事業で才能を発揮してもらった方が国益にも適う気がする。それにそもそもの出自が定期券である。各社でのローカライズは必須であろうし、迂闊に共通化すると追加仕様地獄に陥り、却ってコストが嵩みそうである。この場合は部分最適が現実解の様だし、スマホ上でチャージが完結する事による利便性向上も見込めるのであるが、PiTaPaが乗っかってくれないと使い勝手はイマイチに感じられるのである。
また要らぬ反感を買う様な真似をする。Windows11 22H2の最新アップデートを適用した一部非推奨環境で、「システム要件が満たされていません」と云う透かしが表示される様になったそうである。要件が満たされていないのに動作するのは何故かと云う形而上的な問いを投げ掛けている訳ではなさそうだし、自己責任で回避している人にとっては大きなお世話である。レジストリを弄れば消せるらしいので、そこら辺は自己責任の追加トッピングで試して欲しい。そもそもWindows11がセキュリティに厳密になったのは、公的機関や大企業での運用を考慮したからであろう。「セキュアブートにしていなかったら危ない所だった」と云う体験談は聞いた事が無い。自身が不慮の死を遂げた際、BitLocker内の秘蔵品を闇から闇へ葬れると云う実益も無くは無いが、レアケースだろう。企業向けと個人向けの二本立てにするコストを厭う気持ちも分かるが、せめて見て見ぬふりぐらいは出来ないものかと思うのである。
いよいよこの時が来たか。InstagramとFacebookを運営するMetaが、サブスクを試験的に実装する。まずはオセアニアからで、月額11.99米ドル(スマホはアプリストア税加算で14.99米ドル)と、お手頃とは言い難い。公的機関や著名人の特権だったVerifiedアイコンが手に入れられるから、そう云うのが欲しい人向けかも知れない。投げ銭「スター」も毎月ちょこっと貰えるが、相手が居ないと困るだけだろう。Twitterもそうだが、これまで無料でユーザ数を伸ばしてきた基本設計を根本から見直さない限り、サブスクによる収益化はかなり難しそうである。基本無料のソシャゲも30%の微課金者と3%の廃課金者を前提に設計されているのである(やや暴論)。そう云う観点では「マシュマロ」はよく出来ているので、今後は「知恵や情報をちょこっとの価値でやりとりする」プラットフォームに変わっていくのかも知れない。ただ、どうでもいいヨタ話でゲラゲラ笑える場で無くなってしまうのは少々寂しいのである。
時代はナンバーレスである。券面にほぼ何も記載されていないクレカが各社から発行されている。表裏の情報を写真等で窃取されたら、ネット通販で容易になりすましが出来るのだから当然の流れと言えよう。ただしスマホアプリとかを使わないと自分自身でも分からないので、正真正銘の本人がネット通販で使おうとするとやや不便ではある。そっちは既存のカードを用い、ナンバーレスは外出用と使い分けるのが正解だろう。そんな風潮を受けてか、マイナカードも券面情報を絞り込む検討がされているらしい。マイナンバーそのものは確かに無い方が望ましい。性別も別段無くても良さそうである。しかし住所を非表示にするのは止めとけ。不在配達の受取等で、本人確認を目視で行う際に住所が書いてないと困るケースが出てくる。あと4年でカードリーダが隅々まで行き渡るとも思えないのであり、時代に逆行しようがアナログな使われ方もデジタル庁は考慮すべきなのである。