ドラマ「3年B組 金八先生」の最後の国語の授業を見た。
3年B組 金八先生8シリーズ 21回に茨木のり子の詩「わたしが一番きれいだったとき」の話を最後の国語の授業として行った。
「中学校生活最後の国語の授業です。やっぱり、この人の詩で締めくくります。」
「きらりと光るダイヤのような日」
世界に別れをつげる日、人は一生を振り返って、自分が本当に生きた日があまりに少なかったことに驚くだろう。
「自分の感受性くらい」
世の中には、たくさん愚かな割り切れないことがあります。でもね、人のせいにせずに、人のことを馬鹿と呼ばずに、自分のことをばか者しかりって、感受性を磨こう。
「倚りかからず」
自分の二本の足のみで立って、何の不都合があるだろうか。倚りかかるとしたら、それは椅子の背もたれだけ、と詩人は言っている。
「廃屋」
人が家に住む。それはたえず何者かと果敢に闘っていること。人が住まなくなった家は、簡単に朽ち果ててしまう。人が人生から逃げてしまうと、その人の人生も朽ち果ててしまう。逃げずに一生懸命に二本の足で踏みとどまって闘うんだ。
「わたしが一番きれいだったとき」をクラス一人一人が読み上げたあと、金八先生は生徒に言った。
「青春とは、人生で一番きれいな季節です。その日々をダイヤのように輝かせ、自分の感受性を守りつつ、決して倚りかからず、踏み留まって逃げず、一生懸命に二本の足で踏ん張って、旅を続けてほしい。」