5/12 ついでだからもう一度便の話
私は汚いと思っていたけど
母は「そんなもの汚がっていたら病人の世話などできない」とよく言った。
確かに体内にある便を汚いと思ったことはない。
私が便を汚いと思わなくなってのは母の看護を始めてからだ。
母は食事のせいで排便に時間がかかった。
やってはいけないことを全部やっていた。
胆嚢がないからと油は悪いと信じ込み、油はほとんどゼロの食事だったのだ。
水も飲む量が少ない。
しかもお茶でしか水分を取らない。
運動なんか皆無だ。
寝た切りになってからはおむつにできないと言うので、
母が便意をもようすと私は手袋をはめてかきだす。
うちに来る訪問看護師の誰よりうまいと思っている。
本当にじきに慣れたのはありがたい話で、汚いとさえ思わなくなった。
手袋をしていても終了後は手を消毒する。
しかし、忘れてそのまま水かなにか口に入れようとしたことがあった。
本当に気にならなくなったのだ。
赤ん坊の便を汚いと思う母親はいないだろう。
老人の便だって同じことだ。
私は汚いと思っていたけど
母は「そんなもの汚がっていたら病人の世話などできない」とよく言った。
確かに体内にある便を汚いと思ったことはない。
私が便を汚いと思わなくなってのは母の看護を始めてからだ。
母は食事のせいで排便に時間がかかった。
やってはいけないことを全部やっていた。
胆嚢がないからと油は悪いと信じ込み、油はほとんどゼロの食事だったのだ。
水も飲む量が少ない。
しかもお茶でしか水分を取らない。
運動なんか皆無だ。
寝た切りになってからはおむつにできないと言うので、
母が便意をもようすと私は手袋をはめてかきだす。
うちに来る訪問看護師の誰よりうまいと思っている。
本当にじきに慣れたのはありがたい話で、汚いとさえ思わなくなった。
手袋をしていても終了後は手を消毒する。
しかし、忘れてそのまま水かなにか口に入れようとしたことがあった。
本当に気にならなくなったのだ。
赤ん坊の便を汚いと思う母親はいないだろう。
老人の便だって同じことだ。