ペドロランド日記

スペインの国際村「ペドロランド」を中心にフランスとイギリスに発信地を移しながら、日々の出来事を綴っています。

燻製サバ

2005-09-16 17:07:55 | 食べ物
スペインにはなくて、イギリスでしか食べられないものの1つ。イギリスには、こういうピクニックや簡単なランチにぴったりのおいしいものが結構多いと思う。ポークパイやスコッチエッグなどのパイ類もそうだし、キッシュ(あ、これはフランス原産か)もわたしのお気に入り。

ロンドンの日系の会社に勤めていた頃、社員食堂で何も食べたいものが見つからないときには、よくこのスモークド・マクレルにお世話になったものである。大きな電気釜で炊かれたご飯をよそって(日本の米ではなかっただろうが、日本風に炊いてある)、その上にこれを乗せて、ちょこっと醤油をたらすと、簡単な日本食のできあがり。サバには十分塩気がついているので醤油はほとんど必要ないのだが、日本の風味を出すための演出である。

黒胡椒と白胡椒が粒状でしっかりかかっているホット・スモークド・マクレルというのもある。それほど辛いわけではないが、普通のよりちょっとピリっとくる。

イギリスのスーパーはとにかく品揃えが豊富で、スペインのスーパーよりずっと楽しい。早くスペインに帰らないと、どんどん体重が増えてしまって危険だ。

ガソリン危機再び

2005-09-14 21:24:56 | イギリスの時事
今週初めからガソリンのパニック買いが始まっている。今日(9月14日)から3日間、運送業者を中心に、ガソリン税の税率引き下げを求めて、石油精製所付近を中心に各地で、道路封鎖や抗議行動をすることになっている。そのため、ガソリンスタンドで売られるガソリンが品薄になるという予想から、人々はガソリンを買い急いでいるわけである。

同じ状況は5年前にも見られた。「牛乳配達夫襲撃事件」なんていうウェスタンまがいの、無法地帯を思わせる事件まで起こったほどだ。今回はそこまではいかないかもしれないが、夫の報告によると近くのガソリンスタンドの1つではすでにガソリンが売れ切れになっているそうだ。果たして今回も、各地で、食料品など一般物資の品切れが起こるほどの規模になるか?

ちなみに、ケント県のガソリンの平均価格は現在、1リットル95.9ペンス(192.7円)ほど。高いところでは、ついに1ポンドの壁を越えて、1.07ポンド(215円)というところも現れている。この価格の70%がガソリン税である。

ドイツ紀行(17)

2005-09-09 20:11:03 | 旅行
8月15日(月)のドイツの天気は

朝食をとった後、チェックアウトをし(なんとヘルムートがホテル代を全部払っておいてくれた)、ヘルムートとアナの家に別れを告げに行く。10時少し過ぎにヴッペルタールを出発。

ドイツは道中ずっと雨であった。ベルギーに入って雨が止む。途中の高速道路のサービスエリアで昼食を取り、ダンケルクには3時に到着した。予約したより一つ前のフェリーの便に間に合ったので、予定より早く家に到着する。

あっという間のドイツ旅行であった。ヘルムートもアナもスージーも、わたしたちがデュッセルドルフ観光をする時間がなかったのをたいへん残念がっていた。次回はぜひ、デュッセルドルフを含め、もっとじっくりドイツを見てみたい。それから、伝統的ドイツ料理をぜひ味わってみたい。

写真は土曜日に撮ったもの。ホテルの近くの家並みなのだが、ヴッペルタール近辺には、このように灰色のスレートを外壁に貼った家が多い。雨に濡れるとさらに美しいが、さぞかし高くついたことだろう。メンテナンスもたいへんだろうし。

右側の建物には、ファイアー・ストアという看板が脇にかかっている。"Firefighter Store"という看板も中に見え、消防士オタク専用の店か?

ドイツ紀行(16)

2005-09-09 19:51:44 | 旅行
8月14日のドイツはのち

こうしてドイツの工学技術見学を終え、マーティンとスージーにホテルまで送ってもらった。ホテルで着替え、迎えにきてくれたミヒャエルの車で、前日に行った町(写真。天気のよかった前日に撮ったもの)にあるタパスバーに行く。スージーとマーティンのお気に入りの店らしい。すでにスージーが予約しておいてくれたのだが、ドイツ滞在最後の夜であった。とうとう、ドイツ料理を賞味する機会がなかったのが残念である。

スージーのおすすめで、タパスの盛り合わせを注文する。この週の金曜日にも、ロンドンのタパスバーに行ったのだが、ペドロランド周辺で出てくるタパスとは種類が異なるのが興味深かった(もっとも、イギリス人たちと一緒に行動していると、ペドロランド周辺でタパスを食べることはめったにないのだが)。きっと、他の地方のタパス料理なのだろう。ここも、ロンドンのタパスバーも、スペインのタパス料理よりずっとにんにくをきかせてあったような気がする。

ドイツ紀行(15)

2005-09-09 19:34:39 | 旅行
スージーが予め計画しておいてくれた行程に従い、シュロスブルクの城から、ヨーロッパ一高い(だったかな?)鉄道用鉄橋へ移動する。ちょうど電車が通過するところで(シャッターチャンスを逃がした)、20人くらいの人たちがすでに待ち構えていた。電車がマッチ箱のように見えるくらい高いところを走っている。こんな高いところを走っている線路でも保守は必要なわけで、線路に至るはしごのようなものも見える。高所恐怖症の人には務まらない仕事だ。

しかし、こういう場所や吊り下げ式モノレールが観光名所になるというのは、やはりドイツはエンジニアリングの国なのだ。

ドイツ紀行(14)

2005-09-09 19:26:57 | 旅行
シュロスブルク城内の売店。大きなソーセージにかぶりつくおじさんを横目で見る。

ドイツ版アフタヌーンティーのおかげで、お腹はいっぱいなのだが、グリさんおすすめのカリーヴルストを食べてみたかった。「焼いた大きめのソーセージをブツブツと切って(そのためだけのヘンな機械がある)、 紙皿に盛って、ケチャップをベースにした各屋台秘伝のソースをたっぷりかけ、上からカレーパウダーを振り掛け」たものだそうです。たいへん庶民的な食べ物のようだけど、立派なお城の中の売店でも売っていただろうか?

夏は続く

2005-09-09 18:48:03 | イギリスの生活
晴天が続いている。最高気温は26度。今日はところにより雷雨(土砂降り)という天気予報なのだが、その雷雨はまだ来ていない。

おとといの夜、スペインのお隣りのトーシュから電話があった。あちらは雷雨で、気温は19度だそうだ。9月から10月にかけて、大雨の降る年がある。この秋雨前線を"gota fria"と呼ぶそうだ。水不足の続いたペドロランド近辺には恵みの雨であろう。たまたま休暇を過ごすために北ヨーロッパから遊びに来ている人たちには気の毒だが。

トーシュはあと1週間でオランダに帰り、ご主人のアリーもその1週間後に帰るとのこと。またまたわたしたちとはすれ違いである。が、彼らの友だちで、ペドロランドにすぐ近くに別荘を持つヴィムの60歳の誕生日パーティーがオランダで今月下旬にあるので、トーシュとアリーの家に泊まりに来ないかと誘われている。あいにくと、写真付き運転免許証への更新のため、パスポートを送ってしまったので、少なくともあと2週間はイギリス国外へは出られそうにない。もしそれまでにパスポートが返送されてきたら、数日間またオランダに行くことになるかもしれない。

イングランド対オーストラリアのクリケットの試合の最終戦・第5戦目が昨日から始まった。現在、イギリスはたいへんなクリケットブームである。昨日の戦況から行くと、今日・明日と雨でお流れになって5戦目は勝負付かず引き分けになり、イングランドの2勝・1敗・2引き分けで、今シリーズ優勝というのが最善のシナリオのようだが、天気予報はあまり当てにならそうだ。イングランドチームにはもうちょっとがんばってもらわないと。

ドイツ紀行(12)

2005-09-08 17:59:26 | 旅行
8月14日(日)のドイツはのち

喫茶店を出ると、残っていた低い雲もすっかり消えていた。眼下には谷間に町の家並みが広がる。一谷はこうだったかと思わせるような急な斜面に、スキー場にあるような2人がけのリフトが動いている。本当はこの下に車を止めて、リフトで上がって来ようかという案もあったのだが、なにしろ天気がはっきりしない。リフトに乗った瞬間にまた土砂降りにでもなったら、目も当てられないので、車で山道を登って来ることにしたわけである。

ここは伝説の地だそうで、スージーが喫茶店の壁に書かれていたその物語を訳してくれたところによると、昔ある騎士が殺人の濡れ衣を着せられたそうである。そして、その騎士が、この急な斜面を馬で飛び下り、もし自分が無事に下に着地したら、それは神が自分の無実を認めたことになるだろうと言った(騎士はどうでもいいけど、馬がかわいそう)。騎士は無事に着地し、自分の潔白を証明した。そのときに、騎士が、自分の馬が着地したところには草は生えないだろうと言ったそうなのだが、そこには今も草が生えないということである。