以心伝心

書・旅・本などのメモ。

百人一首を書く7

2009年11月25日 | 
安倍仲麿

天の原ふりさけ見れば春日なる

三笠の山にいでし月かも


正しくは安倍仲麻呂と書くそうです。
十六歳の時に留学生として唐に渡り、李白・王維など多くの詩人と親交があった。

三笠山ではなく三蓋山と書くべきで春日神社の神体山を指すらしい。
春日曼陀羅には、その三蓋山から月がのぼる風景が描かれており阿弥陀の来迎を想わせる崇高な自然描写を表現しているそうです。

百人一首を書く6

2009年11月25日 | 
中納言家持

かささぎの渡せる橋におく霜の

白きを見れば夜ぞふけにける


万葉集には家持の歌が四百数十首も入っている。
大和の豪族大伴氏の首長であり、古い家柄であった為に
都が長岡京に移った後は、不遇の中に生涯を終えたそうです。