以心伝心

書・旅・本などのメモ。

百人一首を書く17

2009年11月29日 | 
在原業平朝臣

ちはやぶる神代もきかず竜田川

からくれないゐに水くくるとは


古今の序には、業平の歌風を評して
「その心あまりて言葉足らず。いはばしぼめる花の色なくて、匂ひ残れるが如し」と述べられています。貴公子らしい風貌で光源氏のモデルともいわれている。
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百人一首を書く16

2009年11月29日 | 
中納言行平

立ち別れいなばの山の峯におふる

まつとし聞かば今かへりこむ

「古今集」離別歌の最初にあげてあり、人と別れる時の挨拶の歌である。
行平は在原業平の兄で因幡守に任ぜられたとあり、任終わって帰国するとき
詠んだ歌と思われます。
「いなば」に去なばを、「松」に待つをかけている。
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