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IT業界17年。60代になっても現役で頑張るおばちゃんがアレコレ綴ってるブログです。

こだわり

2018-08-06 00:40:28 | Diary
前回の記事「向き不向きがあるよ」の続編になります。

前回の記事をざっくりとご説明。
不倫の彼の転職を機に、ラブラブな状態から奈落の底に突き落とされはや2年。
終わらせて良いのか、既に終わっているのか、結論を出せない状況にピリオドを打つべく、自らの意思で前に進む決断をした彼女。

どうすればピリオドを打てるのか。
終わらせるにはどうしたら良いのかを聞かれた私は、終わらせ方 というより、諦め方 なのでは?
と、逆に彼女に問いただした。
すると彼女は、単に諦めるのはどうしても受け入れられないと言うのだった。

「私の思い描いた終わらせ方ではない」 のだそうだ。

では、思い描いた終わらせ方とはどういったもの?

「君の言うことに耳を貸さず、後先考えないで会社をやめたりして悪かった。俺が間違っていた。辞めていなければ変わらずに付き合っていられたかもしれないのに本当にごめん ってまずは謝ってほしいんです」

はぁ・・・・彼に謝罪してほしいと。
な・なるほど・・・・

「二人はもう終わったって、頭では理解できてるんです。だけどどうしても納得出来ない。君の意見を聞くべきだった、俺は間違っていた、振り回してごめんって言ってもらわないと気がすまないんです」

彼女の怒りは相当で、2年たった今も、いや、時間が経つにつれ怒りが増したのだそうだ。
気持ちはわからなくもない。
ある日突然、幸せの絶頂から突き落とされたのだ。
私は何も悪くない、彼が勝手に暴走し、そして私を放り出した。
この2年間、謝罪どころか優しい言葉のひとつもない。
そんな恨みつらみが積もり積もって爆発した そんな感じに思えた。

けどね・・・・
そういうの全部ひっくるめて不倫なんだと思うんです。
確かに彼は身勝手かもしれない。
けれど、だからといって彼が謝罪をする必要はあるだろうか。
見方を変えて、では、彼女の意見に耳を傾け、彼が会社を辞めるのを踏み留まったとする。
彼の転職がなかったら二人は続いていただろうか?
私の見解は遅かれ早かれ二人は終わったであろうと思っている。
彼の転職という予期せぬ事態で時期が少し早まっただけ。

結婚という着地点が存在しない既婚恋愛は、お互いの意志に全てが委ねられる
続けたいか、続けたくないか、会いたいか会いたくないか、意志がすべてを支配する。
(意思 ではなく 意志 だと私は思っている)
そしてそこに、意志だけではなんともならない厄介な「環境」というオプションが加わってくる。
いくら意志があっても、物理的な環境によっていとも簡単に揺らいでしまう。
(今回のケースで言えば彼の転職がそれに該当する)
終わらせる気はないけれど、環境が整わないから一旦休止~ ってのが成立してしまうのが「不倫」なのだ。


さて、彼と彼女はどうなったかというと、
私は「彼からの謝罪がなければ終われない」という彼女を諭し、まずは彼を引っ張り出すための渾身のLINEを送るようアドバイスした。
彼女の思い描く終わらせ方を実現するためには直接会うことがMust。
だったらまずは彼の重い腰を浮かせる必要がある。
私は4つのキーワードを挙げた。
 ・責めるつもりはないこと
 ・終わらせようと思っていること
 ・終わらせるためにあなたの力が必要であること
 ・最後のお願いを聞いて欲しい と、お願いするスタイルであること

4つのキーワードに「こんな卑屈な内容は送りたくない」と彼女はかなり抵抗したのだが、送ってみるとあっさりと
「分かりました。なんとか会えるように調整します」
と返事が来たのだ。

今まで逃げてばかりで、まともに対峙してくれなかった彼が、すんなりと会うことを受け入れたのは何故?
と、彼女は驚いたのだが、いやいやいやそりゃ簡単だよね(笑)
だってー 彼の本心は『終わらせたくない』なのだから、彼女の「終わらせたい」という意思表示は彼からしたら非常にまずい。
物理的に会えない状態が続き、LINEも送りはしないし、送られてきてもスルーするけれど、先に書いた「一旦休止~」モードになっている彼からしたら、
「えっ?終わらせる気でいるの??」
「うっそマジ?終わらせるって態度に出られると引き留めたいなぁ~」
であったのではないかと想像がつく。

勿論、彼女がその内容でLINEを出すのはリスクもある。
もし、彼に気持ちがまったくなく、とっくに終わっていると思っていたならば既読スルーだろうし、返事が来たとしても
「とっくに俺たちは終わってる。勝手に忘れるなり何なりすればいいのでわ?会う気はない」
と送られる可能性は充分ある。
けれど、「会う」と言ってきたのだ。
彼の気持ちが(純粋な『好き』というのとは異なるかもしれないが)残っていることを立証したことになる。

実は私は、彼からこの返事が来た時点で
「このまま静かにフェイドアウトしてはどうか」と、彼女に提案をした。
彼に終わらせる気がないことがはっきりしたこのタイミングで幕を引けば、必要以上に傷つくことも、これ以上に辛い思いもしなくて済む。
万が一彼の環境が変わり、不倫を続けられるほどの余裕が出たら連絡だって来るかもしれない。

しかしながら彼女は頑なにそれを拒否した。
どうしても思い描いた終わらせ方をしたい と言い張った。
これ迄の辛かった思いを彼にぶつけ、彼に謝罪してもらい、そして、「君のことは好きだけれど、俺のことは忘れて欲しい」と彼に背中を押してもらいたい と、思い描く彼女なりの終わらせ方に固執した。


そして!
実際に二人は逢って話をしたのです。
逢ったのは一昨日の土曜の昼間。

さて、どうなったのかは長くなったのでまた次回に・・・・(って引っ張りすぎ??)


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