新宿御苑内の大温室の中の水生植物の池にオオオニバスの花が咲いてると
知人からの連絡があり、昨日帰宅帰りによって見ました。
大木戸門の駐車場にいつものように留め置き久しぶりの大温室、入館です。御苑に来ても
温室はほとんど入りません。 入るとすぐにボタボタと水滴が落ちてきます。 天窓が開けられず
また入り口のジャカランダの樹木は伐採されて、無残な姿、花など期待するのも無理なこと。
このオオオニバスは今の時期、浮葉と花の釣り合いが見事で、正直今年初めてのオオオニバス
の花を見ました。夜咲きの花で、すでに中央部が閉じられて、半開状態の花です。

浮葉との取り合わせがとても綺麗です。水生植物の大切さは花と、葉と、みなも、にあります。




浮葉は回りに切れ込みが有り、葉に水が入ってもこの切れ込みから水を逃がします。
スイレン種も同様で切れ込みが浮葉がみなもに浮かぶ助けをしてます。さらに浮葉の表面は
ゴツゴツしてますが、これが水中では葉の裏側に空気溜まりをつくり、葉の浮きを助けてます。

オオオニバスは夜の開花で全開はほとんど見られませんが、この花は過去の熱川の熱帯温室の中での撮影です。
見ての通り最終の花で閉じることができない状態で、水が花に入ってきてる状態です。
最終は花は水中に没します。

水鏡に偶然にも撮れた思い出のオオオニバス。水生植物の撮影は見られる場所が限定されます。
運が左右されます。熱帯スイレンを長く見てますが、何度も葉に隠れ撮れない熱帯スイレンが過去にありました。



幼葉と大きな蕾が水中から伸び上がる寸前です。

オニバスと言われる種類、

沼地などに咲く小さな花と浮葉。


水生植物は見る機会があまり多くはありません。 野生の水生植物たちは、開発などで沼や池が少なくなり、水の汚れなどで
見られなくなる近年、ボランテイアの人たちに守られながら生き続けてる状態と思ってください。