
お暑うございます。土曜日はいつも岡山なんですが、来週のお盆に長期滞在するので、今日は神戸にいます。そして、グレープについての続編であります。
前回とりあげた「コミュニケーション」のひとつ前のアルバムに「せせらぎ」があります。前回も申しましたが、私的にはグレープのベストアルバムは、この「せせらぎ」であると思っています。その理由は、第1に、「ほおずき」の魅力です。これは、今はもう別れてしまった彼女と一緒に行った、夏祭りの思い出を歌うものです。ここに、グレープの歌作りにおけるいつものテーマが典型的に現れています。それは、まず「別離」です。これについては、もう言うこともないでしょう。前回でも触れたとおりです。そして、もうひとつが「日本的情緒」または「日本の土臭さ」とでもいうのでしょうか。「別離」と「日本的情緒」を合わせて歌っているものは、グレープの一つの典型的な作品でしょう。「精霊流し」「縁切寺」などに代表されるものですね。一方では、「別離」を現代的な視点で歌ったものもあります。「せせらぎ」の中でも「交響楽(シンフォニー)」や「追伸」などです。このモダンな感覚は、うれしいです。「追伸」の声がひっくり返るところもおもしろいです。
この「追伸」。「あなたに借りたおうがいも、読み終えてはいないのに」という一節があります。これが高校生のころわからんかったんですね。「あなたに書いた方がいいも、読み終えてはいないのに」ってなんや?。そうなんです。「おうがい」は「鴎外」で「森鴎外」のことです。これがわからなくて、いろんな理解を試みていました。でも、歌詞に「鴎外」がでてくるか~、と思い感動したのでした。また「交響楽」では、「今から思えば、あなたがワーグナーのシンフォニーを聴き始めたときから」とあります。「ワーグナーのシンフォニー」はないやろ!と強く思いました。1曲交響曲を作ってはいますがね。云々。
それでそれで、私がグレープをたいそう好きに思ったのは、この「日本的情緒」や「日本の土臭さ」などによるんです。その典型であり、ベストの作品が「ほうずき」だと思うんです。夏祭りの情景がうまく描かれていることに感動を覚えてしまいます。
そしてそして、この路線をもっと突き詰めた作品が「女郎花」と思います。これは「ほおずき」と並んで、いやグレープのベストと確信しています。いいですね。長崎の丸山遊女をイメージしたものですが、長崎情緒がうまく出てます。同系列の作品に「わすれもの」に入った「紫陽花の詩」があります。これもいいですね。でも、グレープやさださんにとっては、余技の部類の曲かもしれませんが。
グレープは、その活動の絶頂期に解散してしまいました。私に取ってもこれは大きな衝撃でした。なんでか。さださんと吉田さんはそんなに仲が悪そうでもない。となれば、音楽的なこと、つまり目指す方向性の違いでしょう。さださんは、ソロになって何枚かのアルバムを出されましたが、その中には、「女郎花」や「ほおずき」などと同質のものはあまり見られませんでした。そうなれば、これは吉田さんによるものなのか、とも思いましたが、そうでもないそうですので、うーん、どんなもんでしょうかねえ。
前回とりあげた「コミュニケーション」のひとつ前のアルバムに「せせらぎ」があります。前回も申しましたが、私的にはグレープのベストアルバムは、この「せせらぎ」であると思っています。その理由は、第1に、「ほおずき」の魅力です。これは、今はもう別れてしまった彼女と一緒に行った、夏祭りの思い出を歌うものです。ここに、グレープの歌作りにおけるいつものテーマが典型的に現れています。それは、まず「別離」です。これについては、もう言うこともないでしょう。前回でも触れたとおりです。そして、もうひとつが「日本的情緒」または「日本の土臭さ」とでもいうのでしょうか。「別離」と「日本的情緒」を合わせて歌っているものは、グレープの一つの典型的な作品でしょう。「精霊流し」「縁切寺」などに代表されるものですね。一方では、「別離」を現代的な視点で歌ったものもあります。「せせらぎ」の中でも「交響楽(シンフォニー)」や「追伸」などです。このモダンな感覚は、うれしいです。「追伸」の声がひっくり返るところもおもしろいです。
この「追伸」。「あなたに借りたおうがいも、読み終えてはいないのに」という一節があります。これが高校生のころわからんかったんですね。「あなたに書いた方がいいも、読み終えてはいないのに」ってなんや?。そうなんです。「おうがい」は「鴎外」で「森鴎外」のことです。これがわからなくて、いろんな理解を試みていました。でも、歌詞に「鴎外」がでてくるか~、と思い感動したのでした。また「交響楽」では、「今から思えば、あなたがワーグナーのシンフォニーを聴き始めたときから」とあります。「ワーグナーのシンフォニー」はないやろ!と強く思いました。1曲交響曲を作ってはいますがね。云々。
それでそれで、私がグレープをたいそう好きに思ったのは、この「日本的情緒」や「日本の土臭さ」などによるんです。その典型であり、ベストの作品が「ほうずき」だと思うんです。夏祭りの情景がうまく描かれていることに感動を覚えてしまいます。
そしてそして、この路線をもっと突き詰めた作品が「女郎花」と思います。これは「ほおずき」と並んで、いやグレープのベストと確信しています。いいですね。長崎の丸山遊女をイメージしたものですが、長崎情緒がうまく出てます。同系列の作品に「わすれもの」に入った「紫陽花の詩」があります。これもいいですね。でも、グレープやさださんにとっては、余技の部類の曲かもしれませんが。
グレープは、その活動の絶頂期に解散してしまいました。私に取ってもこれは大きな衝撃でした。なんでか。さださんと吉田さんはそんなに仲が悪そうでもない。となれば、音楽的なこと、つまり目指す方向性の違いでしょう。さださんは、ソロになって何枚かのアルバムを出されましたが、その中には、「女郎花」や「ほおずき」などと同質のものはあまり見られませんでした。そうなれば、これは吉田さんによるものなのか、とも思いましたが、そうでもないそうですので、うーん、どんなもんでしょうかねえ。
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