大変な兵庫県です。どうなるんですかねえ。もはや四面楚歌の県知事さん。来週にも県議会は全会派による不信任決議。すると辞職?解散?後者の場合、議会選挙から県知事選まで行く可能性もあり、そうなると選挙費用が約40億円かかるそうです。加えて、県政の停滞はまたまた続く。うーん、どうなるんでしょうかねえ。でも、県知事さん、ほとんど表情が変わらずの受け答え。感情の起伏もほとんどない。これは凄い胆力なんですかねえ。突然の辞職もあるかも、ですね。
まあ、それはさておき、今回も前回同様、エフゲニー・ムラヴィンスキーの演奏。前回はブラームスの交響曲第3番でした。今回は、同じくブラームスの交響曲第2番ヘ長調作品73であります。前回述べたように、この2番は前回の全集に収められている1978年4月29日レニングラードライブと、6月12日のウィーンライブの演奏があります。しかし、今回の演奏は、1977年9月27日の東京文化会館大ホールでのライブ録音であります。他にも、録音が残っているのかもしれませんが、私はこの三種類しか知りません。ウィーンライブは未聴です。
ムラヴィンスキーは、1973年の初来日以来、1975年、1977年、1979年と計4回来日しています。その中で、ライブ音源がCD化されているのは、1973年のベートーヴェンの交響曲第4番。1977年のチャイコフスキー交響曲第5番、シューベルトの未完成などと、このブラームスくらいか、と思っていたら、75,77,79年の公演のライブが3枚のSACDで発売されているのを知りましたその中には、悲愴やシベリウス7番、モーツァルト39番などが含まれていました。
これらの来日ライブは、チャイコフスキーの5番とこのブラームスくらいしか聴いたことがないのですが、共通することは録音の悪さなんですね。ムラヴィンスキーは、録音を嫌っていたようで、マイクが見えることを嫌ったし、録音したものもすぎに消去せよ、というのが常だったそうです。このCDの録音も、指揮者の見えない位置にマイクを設置してのものだったために、マイクが遠い感じの音になったそうな。一説には、観客の膝の上に録音機を置いての録音とも言われていますが…。確かに何度か観客の咳払いが聞こえるんですが、それがたいそう近くで聞こえるなって感じはしますね。うーん、どうなんでしょうか。しかし、今ではもう昔話のようになりましたが、、録音嫌いという演奏家がいた、ということですねえ。いったいその理由はなんなんだか…。写真嫌いとは違うんでしょうねえ。
そんなこんなで、ブラームスの2番であります。東京でのライブは、それはもうムラヴィンスキーとレニングラードPO、大爆発の演奏であります。もうひとつの1978年は、これに比べると非常に冷静。おそらくは後者の方がムラヴィンスキーの本領発揮のものだろうとは思うのですが、そうは言っても、この1977年東京ライブは、一聴の価値があるものであります。ライブ録音といっても、その凄まじさと熱気などは、特筆すべきものですねえ。
やはり、ムラヴィンスキーとレニングラードPO、凄い集中力だと思います。第1楽章から集中力と緊張感、とてもいい。弦は切れ味鋭くたいそう美しい、一糸も乱れぬ演奏。それほど客観的でもなく抒情的な演奏で、思わす聴き惚れてしまいます。録音の悪さも忘れて、演奏に没入するのでありました。しかし、次第に金管の強奏が目立ってきて、それとともに各楽器の生き生きとした演奏が繰り広げられます。前回の3番でもそうだったんですが、それ以上にホルンがとても表情豊かに歌うのがとてもいい。そして金管の咆哮とともにスケールの大きな演奏が展開されていきます。第2楽章、テンポは速めの印象。そして実に力感を感じる援徐楽章。最初は違和感もあるが、聴き込むうちに明快さや鮮明さにさに引き込まれていく強さがあります。第3楽章木管と弦がとても美しい音色で凝縮された演奏を展開。随分大柄なイメージで曲が進みますねえ。そして、終楽章。冒頭から終楽章に相応しい盛り上がり感を持ちながら、多くの楽器の緻密な演奏がスケール大きく展開。金管の力強い演奏に耳が奪われがちですが、全体的にもとても力強く、雄大な演奏になっており、それは感動的でもあります。
兵庫県知事さんの問題、連日のように全国ネットのニュースでも取り上げられています。しかし、他県の人にはまったく関係ないですよね。なんとなく兵庫県民としては、こんなことになって恥ずかしいな、という気持ちでいっぱいです。早く解決して欲しいですねえ。
(Altus ALT051 2002年)
まあ、それはさておき、今回も前回同様、エフゲニー・ムラヴィンスキーの演奏。前回はブラームスの交響曲第3番でした。今回は、同じくブラームスの交響曲第2番ヘ長調作品73であります。前回述べたように、この2番は前回の全集に収められている1978年4月29日レニングラードライブと、6月12日のウィーンライブの演奏があります。しかし、今回の演奏は、1977年9月27日の東京文化会館大ホールでのライブ録音であります。他にも、録音が残っているのかもしれませんが、私はこの三種類しか知りません。ウィーンライブは未聴です。
ムラヴィンスキーは、1973年の初来日以来、1975年、1977年、1979年と計4回来日しています。その中で、ライブ音源がCD化されているのは、1973年のベートーヴェンの交響曲第4番。1977年のチャイコフスキー交響曲第5番、シューベルトの未完成などと、このブラームスくらいか、と思っていたら、75,77,79年の公演のライブが3枚のSACDで発売されているのを知りましたその中には、悲愴やシベリウス7番、モーツァルト39番などが含まれていました。
これらの来日ライブは、チャイコフスキーの5番とこのブラームスくらいしか聴いたことがないのですが、共通することは録音の悪さなんですね。ムラヴィンスキーは、録音を嫌っていたようで、マイクが見えることを嫌ったし、録音したものもすぎに消去せよ、というのが常だったそうです。このCDの録音も、指揮者の見えない位置にマイクを設置してのものだったために、マイクが遠い感じの音になったそうな。一説には、観客の膝の上に録音機を置いての録音とも言われていますが…。確かに何度か観客の咳払いが聞こえるんですが、それがたいそう近くで聞こえるなって感じはしますね。うーん、どうなんでしょうか。しかし、今ではもう昔話のようになりましたが、、録音嫌いという演奏家がいた、ということですねえ。いったいその理由はなんなんだか…。写真嫌いとは違うんでしょうねえ。
そんなこんなで、ブラームスの2番であります。東京でのライブは、それはもうムラヴィンスキーとレニングラードPO、大爆発の演奏であります。もうひとつの1978年は、これに比べると非常に冷静。おそらくは後者の方がムラヴィンスキーの本領発揮のものだろうとは思うのですが、そうは言っても、この1977年東京ライブは、一聴の価値があるものであります。ライブ録音といっても、その凄まじさと熱気などは、特筆すべきものですねえ。
やはり、ムラヴィンスキーとレニングラードPO、凄い集中力だと思います。第1楽章から集中力と緊張感、とてもいい。弦は切れ味鋭くたいそう美しい、一糸も乱れぬ演奏。それほど客観的でもなく抒情的な演奏で、思わす聴き惚れてしまいます。録音の悪さも忘れて、演奏に没入するのでありました。しかし、次第に金管の強奏が目立ってきて、それとともに各楽器の生き生きとした演奏が繰り広げられます。前回の3番でもそうだったんですが、それ以上にホルンがとても表情豊かに歌うのがとてもいい。そして金管の咆哮とともにスケールの大きな演奏が展開されていきます。第2楽章、テンポは速めの印象。そして実に力感を感じる援徐楽章。最初は違和感もあるが、聴き込むうちに明快さや鮮明さにさに引き込まれていく強さがあります。第3楽章木管と弦がとても美しい音色で凝縮された演奏を展開。随分大柄なイメージで曲が進みますねえ。そして、終楽章。冒頭から終楽章に相応しい盛り上がり感を持ちながら、多くの楽器の緻密な演奏がスケール大きく展開。金管の力強い演奏に耳が奪われがちですが、全体的にもとても力強く、雄大な演奏になっており、それは感動的でもあります。
兵庫県知事さんの問題、連日のように全国ネットのニュースでも取り上げられています。しかし、他県の人にはまったく関係ないですよね。なんとなく兵庫県民としては、こんなことになって恥ずかしいな、という気持ちでいっぱいです。早く解決して欲しいですねえ。
(Altus ALT051 2002年)
東京ライブは演奏のノリはいいですが、録音のバランスが、まるで木管奏者がオーケストラのなかで聴いている音のようです。
どちらも気に入っています。