ブルーシャムロック

此処はtomohiroのオリジナル小説サイトです。
小説主体ですので、小説に興味の無い
人は、退出下さい。

Ametoどんよりした日_肆

2014-10-10 07:10:40 | 逆襲の藤隆
「ここには主人はいません。」
出来杉の配偶者の最后の辞だったという。
配偶者が殺された日、出来杉は乱れた樣子も莫かったという。
やはり、自分の命を狙っている男に対する彼なりの挑戦だったのかもしれない。
「僕は、そんな歴史を変える刺客ではない。そんなおお外れた人間じゃない。」
彼は呪文のように葬儀の時に、くり返していたと、参列者した漫画家
クリスチーネ剛田氏は後年述懐していた。
配偶者が殺された後も、出木杉博士は普通に研究をしていた。
examsystemの事を主張していた。
出来杉の配偶者が殺害された1年後、大道寺財閥は解体して、
研究部門はある部門は南アの兵器関連会社に引き取られたりもした。
examsystemはヴォイニッチコーデックスというベンチャー企業に
引き取られ、ここに研究主任に出来杉はいた。
研究所の端末を開きながら、出来杉は
「もともと、examsystemを研究を始めた大道寺財閥の社長令嬢は
クローンだったとか。まあ僕には関係ないか。」
そんなことを言っていたとき、
「出来杉英才。こんなところにいたとはね」
と彼を数年来狙っていた男が立っていた。
「どう入ったって?まあ貴公の頭で想像してみては如何ですか。」
とにやりと笑った。
「君の狙っているのはもしかしてexamsystemのことか。」
疲れていた出来杉は咄嗟に言葉に出した。
「話がかみ合わないよ。僕が考えているのは、君という存在 を消して
歴史を正常に戻すことだよ。思っているものを消してでも君は消してもイイ。」
男は、Gurkhaナイフをだした。
「やめろ。xxくん。」
出来杉は逃げようとした。だが、男は出来杉ののど笛を切る。
あっという間の出来事だった。
「此れが歴史を操る刺客の最後か。」
男は表情を変えずにさった。
つづく
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする