ブルーシャムロック

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黄金を手にするもの_2

2014-10-21 11:36:12 | 信・どんど晴れ
さて、松井達男が福岡に出張する年から数年遡った神奈川縣の或アパート。
女子大生が、ルームシェアしてそこに住んでいた。
一人の、女子大生が言う。
「現在講義で渋沢栄一の話題が出ているのだけれども、その渋沢栄一と
対立関係にある岩崎弥太郎が出てくるんだ。前講義で聴いた
鳥井信治郎と、竹鶴政孝の話題に何か似ている。」
女性の名前は高槻久留実という。
神奈川縣の公立大学の経済学部に所属している。
「歴史はくり返すというか。」
横手淡雪というもう一人が言う。
「私にはよくわからないけれども、黄金に近づいた者は
その黄金を守るためには卑怯なことをしてでも、それの批判者が現れる
という訳だ。」
もうひとりの松本佳奈も言う。
「私は付け加えるとすると、黄金に近づき手にした者は、それを
おおやけの為に巻かなければいけない自体に近づく。もしそれが正しければ
後に残された者はうるおい、黄金に近づいたものにまた近づく者が
又物語を作る。」
と高槻久留実は他の学生に言う。
一人はきょとんとした顏で久留実をみて、もうひとりはしみじみと頷いた。
つづく
コメント
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