ブルーシャムロック

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黄金を手にする者_5

2014-10-29 18:03:10 | 信・どんど晴れ
岡崎の祖父の話題を、息子にせがまれた。
「そんな奴は知らない」
龍男は、冷たく息子に言い放った。
息子は不満そうに口をゆがめた。
父親はいつも自分を不肖の息子といって怒っていように思う。
やはり、岡崎の老舗の店を俺に継がせられないと
思っていたのだろうか。
いつも、父親が苦手だったのは、ニューヨークの話ばかり考えていて、
ソレをものさしにする事が多かった。
自分にとっては、小学生の頃は憧れだったかもしれない。
しかし、時間がたつにつれて、ソレが嘘に思えてくる。
高校生の頃だろうか、それとも岡崎を飛び出して、苦学生を始めた大学一年の頃だろうか
当時人気絶頂だったRockArtistカート・コバーンが急逝した。
彼が自殺した時は其れ程影響が出なかったけれども、後からじわじわと影響が出て、
洋楽がせこい者しか流行らなくなった。
それに複雑細分化が進んでいく事が多くなった。
飛行機の音楽チャンネルをみてみる。j-popはある程度興味があるけれども、
洋楽ほどではない。
洋楽chに回してみる。
Coldplayとかあるみたいだ。
最近はこれ気に入っているんだよね。
そんなことを考えながら、
hong kongに赴任することになった同期の事を考える。
思い出すのはまたおやじのことである。
「ばかげた国策映画と、ばかげたカンフー映画」
というおやじの口癖である。
俺もおやじの言う欧米の映画や洋楽は嫌いじゃない。
おやじの影響で、Nirvanaも聞くことが多くなったんだよね
あれやこれや考えていると
福岡に着陸のアナウンスである。
つづく
コメント
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