六根清浄、お山は晴天。 登って下って、どっこいしょ。

たまに書く、時々入力、気が向いたら、したためる。駄文満載、阪神裕平ことおやじぃ雅のアウトドア雑記帳。

“ニヤリ”DAISENを、チラリチラリ

2016-07-12 23:15:55 | Mt.Fuji~ただし“本家”を除く
~伯耆富士(大山/弥山・1709m)~

  
    

JR米子駅前のバス停で空を見上げる。
天気は曇だが、
時折薄日も差し込んでいる。

前日はどしゃ降りだったそうだが、
今日は雨具を着ることはないかもしれない。
いや、もしかしたら青空も。

少々欲張りな期待を抱きつつ
今回向かうお山は伯耆富士、
鳥取にそびえる大山(弥山)だ。

大山はおろか鳥取県も初めて、
したがってコースは入門編である
夏山登山道でピークへ向かい、
帰りは途中から行者登山道に入り、
大山寺まで。

登山口入口で空を仰ぐ。
曇ではあるが雨は大丈夫そうだ。

道は急登、下から順に「何合目」の表示がある。
「合目」の間は、大体15から20分のペース。

    

もう少しリズミカルでスピィーディーに登れそうな気もするが
現状は、ひと息にひと休みの連続で、
気持ちと裏腹に身体は動かず。
毎度ながら登山初日、特に午前中の登りはしんどい。

もうバテバテと、心身が弱音で支配される頃
ようやく木道が現れる。ここまで来れば
ひと安心。ここからは道の傾斜も楽になる。
ホッとしていたら、いつの間にやら
ガスに包まれ、歩く木道以外、何も見えずだ。

    

ピークに着いた。周囲を見渡す。
ピークを示す石造りの表示板以外は視界ゼロ。
雨が降っていないだけでもラッキーと
いい聞かせて下山することにする。

大神山神社、大山寺を参拝し
再びバスでJR米子駅へ。大山には登ったものの
結局、山頂からの風景はもちろん、山の姿も
見ることができなかった。

       

JR米子駅で、あらためて空を見る。
相変わらずの曇だ。

JR米子駅から大通りを5、6分程度歩く。
そして駅から数えて3つ目の通りを左へ曲がると、
次なる目的地である「米子湯」という
銭湯に着く。

荷をおろし、服を脱ぎ、浴室のドアを開ける。
壁には1枚のペンキ絵。関東なら定番は本家、霊峰・富士の山。
しかしここは鳥取県。したがって米子湯のペンキ絵は
著名な絵本作家の描いた大山だ。

湯舟につかる。頭上には青空のもと、
ニヤリと笑う大山をバックに草野球に興じる子どもたち。

鳥取に来て、初めて見る大山の姿だ。
本物ではないが、これも大山登山に訪れなければ
見ることのできない姿である。
では大山をバックに身体でも洗うとしますか。

銭湯を出て駅に向かう。鳥取県内では
ゲリラ豪雨に見舞われた地域もあったそうだが、
こちらの天候は引き続き曇空だ。

  
          

〜2016(平成28)年7月5日(火)、
       大山のお姿は銭湯で拝見、曇天&ガスの中を歩く〜

“誰か”に見られている

2015-07-16 00:27:03 | Mt.Fuji~ただし“本家”を除く
~日田富士(月出山岳/かんとうだけ・708.7m)~


 視線を感じる。歩き出してから、時折そんな気がするのはなぜだろう。
いま、地元では日田富士の愛称もあるが、広くは何と読むのかわからない
難読山なる称号で知られる「月出山岳」と書いて「かんどうだけ」と読む
山を登っている。

 昨日までの豪雨も峠を越えたようで、本日は欧米の人なら傘などまずさ
さないような細かな雨が降っている。霧も立ちこめており視界も不良だ。
資料では、展望もよしの山とあったが、さすがにこの天候では期待はでき
そうもない。

 そして今回の登山は“らしさ”もない。月出山岳には西から順に一番坊主、
二番坊主、三番坊主と3つのピークがあるが、このうちもっともノッポであ
る708.7mの三番坊主の頂へ向かう道以外はオール舗装。登山というよりは、
林道歩きといった趣だ。

 一番坊主には真新しい展望台がある。せっかくなので台に上がって記念
の1枚、はいポーズである。よし撮影も完了、では帰ろうかと歩きかけた
その時、前方に動物のシルエットだ。4本足の何かが立っている。

       

 霧のせいではっきりとはしないが、道の真ん中でこちらをじっと見てい
るのは1頭の「鹿」のようだ。目を凝らすと斜面にも2頭いる。近づこうと、
こちらが動くと、あっという間に霧の中へ。姿は見えなくなった。

 どうやら朝方から気になっていた視線の主は鹿だったようだ。俺たちの
テリトリーに変なヤツが侵入と、監視されていたらしい。鹿さん、突然お
邪魔いたしまして失礼をば。そろそろおいとまいたします。

 では下山を前にひと言。発するのはおっさんだ。したがって、ここはや
はり地口テイストで。“しか”らば、これにてご免。
 



●コースタイム(カッコ内の左・到着、右・出発時間)  
《第1日目》
JR日田駅
(09:30)
 ↓↓↓↓
(タクシー移動)

当初の予定では宿泊した宿より鉄路&徒歩だったが、前日も結構歩い
たので、ここは体力温存のために文明の利器と、タクシー利用に変更。
車中では運転手の方と、天気から最近の景気動向他、こちらはほぼ聞
き役ではあったが内容は二転三転のお話が続く。そうこうしているう
ちに、目的地に到着。お値段3,280円なり。

 ↓↓↓↓
月出山公民館(登山口)
(09:45/09:55)

             

月出山公民館の横手の道より、登山開始となる。道標あり。

 ↓↓↓↓
一番坊主、二番坊主と三番坊主との分岐
(10:26/10:26)
      
↓↓↓↓
一番坊主(678m)
(10:36/10:47)
      

道はオール舗装ではあるが、まあそれもよし。順番に登りますか
と、最初は一番坊主、二番坊主へ。しばらく進むと、霧の向こう
に現れたのは展望台と山名の由来を記した看板。どうやら「一番
坊主」に着いたようだ。ややや、途中に「二番坊主」があったは
ずだが見落としたようだ。

一番坊主には絶景が楽しめると表記された看板に、立派で真新し
い展望台がある。晴天なら、さぞや…。しかし本日の天候は小雨
で霧。残念である。

 ↓↓↓↓
三番坊主(708.7m)
(11:05/11:10)
      

再び分岐へと戻り「三番坊主」へ。道は今回の登山で、唯一未舗
装で、少々ヤブもあり。一番坊主の周辺はかなり整備されていた
が、三番坊主は現在立ち入り禁止の古い展望台があるなど、やや
忘れられた感のある場所である。ありゃ、また二番坊主をスルー
してしまった。

 ↓↓↓↓
一番坊主、二番坊主と三番坊主との分岐
(11:15/11:20)
 ↓↓↓↓
月出山公民館(登山口)
(11:50/12:00)
 ↓↓↓↓

人には出会うことはなかったが、そのかわり鹿とは何度なく遭遇。
そして、振り出しとなる月出山公民館に戻る。

天気さえよければ、日田市内からは仰ぎ見れば美しい山容のご当地
富士、登れば絶景が楽しめる月出山岳。しかし今回は悪天候で、山
の姿も山からの風景も「見る」ことはできず、逆に山の動物たちに
「見られた」格好だ。

さて、行きはタクシーを使ったが、ここからは当初の計画通りに。
帰りは人力、歩きである。ゴールは1番近い鉄道の駅「豊後中川」。
ではトボトボとまいりましょうか。

 ↓↓↓↓
県道672との合流点
(12:45/13:00)

途中、神仏混淆で霊験あらたかなる「高塚愛宕地蔵尊」へ立ち
寄る予定。車に注意をしつつ先を急ぐ。

 ↓↓↓↓
高塚愛宕地蔵尊
(14:02/14:30)
      

高塚愛宕地蔵尊へ向かう県道672は、途中でいきなりみすぼらし
くなる道。1本道なので間違いはないのだが、この道でいいのか
と心細くなるほどだ。そして、いつものペースよりややスロー
な足どりで1時間、無事に着。高塚愛宕地蔵尊では、少ないお賽
銭で願いは山ほどと思ったが、今日は特別にお守りと名物も購
入して、お祈りタイムとなる。

 ↓↓↓↓
JR豊後中川駅
(15:40)


            

駅舎は立派、トイレも最新鋭の設備である。何でも個人の寄贈
だそうだ。さらにお隣には食品や雑貨を売るスーパーもあり。
豊後中川駅、どうも今だに学生時代のくせが抜けきらずで「ス
テーションビバーク」がしてみたくなる駅であった。


~2015(平成25)年7月1日(水)に、ほっつき歩く~

これぞまさに“大痛”県、か

2015-07-13 18:38:16 | Mt.Fuji~ただし“本家”を除く
~豊後富士(由布岳/ゆふだけ・1583.3m)~


 慢心、油断、過信、そして老化も加わって、大分県は由布院のシンボル
的存在である豊後富士、由布岳で“血祭り”にあげられた。

 出足は、ことのほか順調でいいペースだった。しかも天気は快晴であり、
2つある由布岳ピークの分岐点となる「マタエ」にも、予定よりかなり早め
の到着となる。まずは難所もある西峰へ。ホールド、スタンスもしっかりと
していたので、こちらも特に問題もなく、ピークに到着である。

  

 景色を堪能して、今度は東峰だ。再び来た道を戻る途中で、アクシデント
発生である。マタエまであと少々のクサリ場を、スパイダーマン気分でヒョ
イヒョイと降りていると、左足が足場から抜けない。ええいと、力任せに抜
こうとしてバランスを崩す。おっと危ないと体勢を立て直したつもりだった
が中途半端だった。その結果、マット運動の前まわりの感じで一回転、落下
してしまった。

 高さもさほどなく、下も平坦だったため、着地は見事に足からと決まった。
急いでセルフチェックである。身体は特に異常はなし。が、汗かと思って額
をぬぐえば、ややや血である。どうやら回転した際に岩で頭を切ったようだ。

 これが本当の“大痛”県だなと、おっさんジョークもいつになくスピーディー
に飛び出たので、切った以外は脳も意識も大丈夫、いやむしろ冴えているの
かもしれない。ただちにポリタンの水で傷口を消毒した後、三角巾とバンダ
ナを使っての間接圧迫で止血である。

 すぐに血は止まった。そしてしばし休息、ひとり反省会だ。原因は、謙虚
な山登りをモットーに行動しているつもりだったが、これならお茶の子さい
さいとルートをなめてしまった。そして老化。若かりし頃のイメージで、身
体を動かして危機回避のつもりだったが、やはり身体は年相応に衰えており、
昔とは勝手が違っていたようだ。

 これも「山をなめんなよ」と、山の神様からの忠告と真摯に受け止める。
よし行動再開。東峰は残念ながら、また今度。大事を取って下山することに。
下に着いたら温泉で傷を癒すか。その前に、念のため薬局で消毒薬も購入し
よう。下山後、すぐに薬局は見つかった。しかし薬局での会話で、老いにつ
いてあらためて考えさせられる。会話はこんな感じだった。

・店員さん「どうされました?」

・おっさん「頭を切ったので、消毒用の薬をください」

・店員さん(店員さんは、おっさんをじっと見て)
     「頭ですか。頭は毛が薄い…」
     (この後2秒の沈黙タイム。そして何ごともなかったように)
     「頭の皮は薄いので、小さな傷でも切るとかなり出血が…」

 あの2秒間の沈黙は、単にいい間違えだったのか、それとも。自称“福山
某”似のナイスなミドルと思っていたが。現実は残酷なようだ。

   




●コースタイム(カッコ内の左・到着、右・出発時間)  
《第1日目》
羽田空港
(06:40)
 ↓↓↓↓
(飛行機移動)

久方ぶりの飛行機である。しかし運賃は、実家の名古屋までの新幹線と
大差なし。最近は飛行機代も随分とお安くなりましたである。

 ↓↓↓↓
大分空港
(08:10/09:45)
 ↓↓↓↓
(バス移動)

平日の午前中だけあって空いているだろうとは思ってはいたが。何と
バスの乗客は私だけと、貸切状態である。そのせいか由布院到着も、
時刻表よりも早めに。お陰でバスの乗り継ぎも楽々となる。

 ↓↓↓↓
由布院駅前バスセンター
(10:33/10:40)
 ↓↓↓↓
(バス移動)
 ↓↓↓↓
由布登山口(正面登山口/780m)
(10:55/11:05)

  
 
 ↓↓↓↓

登山口からは草原、次に木々が日差しをさえぎってくれる森の中を続
く道を進む。振り返ると景色は絶景。急登ではあるが心地よい。ただ
しマタエに近づくにしたがい、木々の恩恵は少なくなり直射日光にさ
らされるハメに。しかも傾斜は急。本日のような晴天時は結構きつい。


  

 ↓↓↓↓
マタエ
(12:33/12:45)

  
 ↓↓↓↓

クサリ場の登場となる。だがホールド、スタンスはしっかりしており、
三点確保と慎重な行動を心がければ、通過は意外とスムーズ。

ただし同ルートをマタエに戻る際は、難所の障子戸過ぎの何でもない
クサリ場は油断大敵。さもないと今回のように“血の雨”が降ることに。
 ↓↓↓↓
由布岳西峰(1583.3m)
(12:52/13:05)
 ↓↓↓↓
合野越(登山道合流点)
(14:15/14:15)
 ↓↓↓↓
由布登山口(正面登山口/780m)
(14:45/14:50)
 ↓↓↓↓
狭霧台
(15:08/15:25)
 ↓↓↓↓
中原バス停
(15:43/15:48)
 ↓↓↓↓
(バス移動)
 ↓↓↓↓
由布院駅前バスセンター
(15:58)


~2015(平成27)年6月29日に歩く、そして落ちる~


忙中、勝手に閑ありとする。

2013-11-19 01:22:22 | Mt.Fuji~ただし“本家”を除く
~上田富士(飯士山/いいじさん・1111.5m)~
 
              
                           
 私は自営業、そのため働く時間帯も休日も、仕事の進捗状況や納期
次第となり、特に決まっているわけではない。人からは、よく自由そ
うでいいなともいわれるが、実際はその逆。得意先の都合他、常に何
かしらの事情があり、なかなか予定通りとか、自らのペースでという
ことは難しく、意外と不自由な身の上だ。

 しかも根を詰めて仕事をしていると、どうにもはかどらなくなるこ
ともある。そこで傍からみればサボりではあるが、自らは気分転換の
つもりで、ふらっと山へ出かけることも少なくない。

 今回も夜中に突然、気分は山へ行くかとなった。そんな時のために、
事前に作っておいた計画書をパラパラとめくって。よし決まった、明
日は新幹線に乗るか。

 今回歩くのは上越は越後湯沢にある「飯士山(いいじさん)」。山
頂からの風景もよく、下山後の楽しみに温泉や美味もある。そして別
名は上田富士と、こちらも“富士山”である。

 平日の朝だけあり、越後湯沢駅も閑散としている。駅からは徒歩で
登山口へ。登山道は、のっけから急、いや最後まで急だった。お陰で
高度を稼げ、順調なペースでピークも目前。しかし、やけに人声がす
る。先程の繰り返しとなるが、今日は平日、普通の日のはずだが。

   

 ピークでは国土地理院の方が、露出し過ぎてしまった三角点の石柱
を修正する作業を行っていた。山の地図では長年の付き合いである国
土地理院だが、そこで働く人に会うのは今回が初めてだ。仕事の邪魔
にならぬようにとは思うが、三角点を掘り起こすなどの作業風景には、
ついつい見入ってしまう。ひとり言のつもりで発した言葉も、作業を
していた人には質問と聞こえたのか、ご親切に説明までしていただく。

 いやはや恐縮である。さらに作業風景を記念に1枚撮ってもいいか
と尋ねれば快諾の上、見栄えが悪いなら道具も片付けますかと、まあ
ご親切なこと。いえいえ、そこまでお気づかいなくで1枚、それでは
失礼いたしますである。山頂からの絶景も楽しめたし、スマートな仕
事ぶりも見ることができた。いつも以上に、気分は晴れやかである。

 さあ下りますか。スキー場を抜け、ちょっとばかし一般道を歩いて
越後湯沢の駅へ。駅では、エキナカ温泉と新潟の旬が待っている。最
初は風呂、それとも食事。いやいや、軽く一杯という手もあるな。

   


●コースタイム(カッコ内の左・到着、右・出発時間)  
JR東京駅
(6:08)
 ↓↓↓↓
JR越後湯沢駅→→→→→登山道出合→→→→→940m付近→→→→→
(7:24/7:28)     (7:43/7:48)    (9:20/9:46) 

JR越後湯沢駅から登山道出合までは徒歩となる。道順を文章にする
と次の通り。駅東口を出て、駅前商店街を抜け、R17を渡り、突き
当たったら左。ガーラ湯沢の施設を正面に見ながらしばらく直進。
最初の二股を右、関越道をくぐる道を進み、出現する「神弁橋」を
渡れば、東山フィッシングパークに着。脇では、傾き気味の道標が
お出迎えである。

登山道は「急」のひと言。随所にロープも張ってある。また登るに
したがい、やせた部分や岩場も出現する。しかし普通の慎重さがあ
れば、特に難所というわけでない。

また途中には、鋸尾根と称され4、5ヵ所(数えていたがうろ覚え。
でも6ヵ所はなかった)の大きなアップダウンもある。しかし短時
間。ペース配分や足場への注意を怠らなければ問題なしである。


分岐(岩原登山道合流点)→→→分岐(奥添地登山道合流点)→→→
(10:05/10:15)       (10:25/10:25)

飯士山(1111.5m)→→→→→700m(岩原スキー場のリフト終点)
(10:28/11:05)        (11:25/12:00)
                   ↓↓↓↓
                JR越後湯沢駅 
                  (13:27)         

飯士山ピークは、まさに展望台。周囲の苗場、谷川、越後三山など
今回登った季節は秋なれど、その風景に“飽き”はなし。

飯士山から岩原スキー場まで、道は急降下で滑りやすい。しかし急
な分だけ、あっという間。またたく間にスキー場のゲレンデに到着
である。その後は、草原状のゲレンデを下り、道を歩けば越後湯沢
の駅だ。岩原スキー場から駅まで、のんびり歩いて1時間30分。


●新幹線に乗る前に、駅で道草。
JR越後湯沢駅の構内には、東京ならエキナカと呼べそうな商業施設
「ぽんしゅ館」が広がっている。その名の通り旨い日本酒、温泉に
日本酒を加えたお風呂「酒風呂 湯の沢(入浴料800円)」や、コシ
ヒカリで握ったジャンボサイズのおむすび他、新潟・魚沼エリアの
自慢の品が勢揃いしている空間だ。時間はたっぷり、また本日は平
日だけあって、人もまばらだ。まずはと、あれやこれやと考えたが、
やはり最初はひと汗流して。越後湯沢の駅のなか、“日本酒”の温泉
に“ニューヨーク”である。

   

高さは6m。都内にそびえる「富士の山」。

2013-11-04 16:13:56 | Mt.Fuji~ただし“本家”を除く
~千駄ヶ谷の富士塚(渋谷区千駄ヶ谷1-1-24/鳩森八幡神社内)~



 東京都内には、実に多くの“富士山”、いや厳密にいうならば塚が
ある。これは江戸時代に庶民の間で流行した富士信仰の名残で、疑
似富士登山をするためにつくられた「富士塚」と呼ばれるものだ。

 登山とはいい難いが、とりあえず“富士山”である。そして本物の
富士山同様に文化的遺産でもある。そこで、ちょっと登ってみた。

 今回、数ある富士塚のから選んだのは、都内に現存する富士塚で
は最古、1789(寛政元)年に築造された「千駄ヶ谷の富士塚」。
もっとも厳密には選んだというよりは、仕事でよく歩くルートの途
中にあり、以前から気にはなっていた山なのだが…。

 場所はJR千駄ヶ谷駅から歩いて4、5分の距離、お洒落なスポッ
トである青山や明治神宮外苑にも近い鳩森八幡神社の境内にある。

 まずは登山口に立つ。姿形は整っており、まさにミニチュアの富
士山だ。それでは出発。石段混じりのピークへと続くらせん状の道
を進む。程なく祠があるピークに到着。登頂成功である。そして下
山となるが、意外と歩きにくく、実際の山道と同様に下りには慎重
さが必要だが、それも一瞬。あっという間に下山も完了だ。

 駅からも近く、緑も多い千駄ヶ谷の富士塚は、仕事の息抜きや気
分転換にはもってこい。登ってリフレッシュ、都会のオアシスとい
えそうだ。なお千駄ヶ谷の富士塚では、有料で「登頂記念」も発行
してくれる。お値段は1枚300円也。