~本日は予定を変更して「東武日光線・稀少を巡る旅」へ
(栃木県、群馬県、埼玉県)~
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ある朝、目覚めると大きな毒虫に変身していたのは
カフカの小説の主人公であるグレゴール・ザムザ。
一方、ある夏の朝、目覚めると特に身体的な変化はなかったが
ここはどこだとなったのが私め。そして本日の旅の始まりだった。
早朝に所用を済ませた渋谷から、ちょっと買物でもと
乗車したのは地下鉄の半蔵門線。下車駅は神保町のはずだったが、
乗車後すぐに座った席で爆睡してしまった。
気がつくと電車は地上を走行している。
しまった乗り過ごしたである。相互乗り入れが進む
東京の鉄道で、ついウトウトは後悔必至、
思わぬ場所へと連れていかれてしまう。
まずは現在地の確認だ。乗った列車は、
どうやら寝ている間に東武日光線エリアへと入ったらしい。
車内で、さてどうするかと考える間もなく
半蔵門線に乗り入れる列車の終着駅となる「南栗橋(埼玉県)」に
着いてしまった。仕方ない戻るかと駅の時刻表を眺めていたら、
そうそう日光線といえばと、あることを思い出した。
おもむろに愛用のタブレット「宝の持ち腐れ2号」を取り出す。
確か、この沿線には珍しい花にカレーに県境があったはずと、
以前入力していたメモをチェックしてみる。
メモには、花が「下小代(栃木県)」、カレー「藤岡(栃木県)」、
そして県境は「柳生(埼玉県)」が最寄駅とあった。
ただちに駅の路線図とにらめっこ。このまま都心を離れ先へ
花、カレー、県境の順に巡れば全てに立ち寄ることが可能である。
よし決めた。突然ながら、本日は花を愛で、ランチはカレーを楽しみ、
ラストは県境に立つか。それでは出発、おっ列車もやって来たぞ。
花は駅から徒歩少々。そこは絶滅危惧種の「シモツケコウホネ」の
群生地だ。シモツケコウホネは、周囲の田んぼの稲に負けじと
小川の中からスクッとのびて、黄色い花を咲かせていた。
※開花は9月まで。
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お次はカレー。こちらは駅からすぐの飲食店の名物メニューの
ハートのカタチの「ダムカレー」だ。何でも渡良瀬遊水地内の
谷中湖がモチーフになっているとか。
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結びは県境。列車も当分来ない模様なので、
ここは腹ごなしと、飲食店から歩いてみる。
1時間強で、着いた所は栃木、群馬、埼玉と3つの県境。平地にあり、
徒歩で簡単に到達できるのは、国内で唯一ここだけだそうだ。
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実際に訪れてみると、単なる空き地である。
しかし、ちょっとうれしいのも事実。記念の1枚を撮って、
後はツイスターゲームの要領で、手足を使って3県を同時に
触ったり、踏んだり。ひとりではしゃいでみる。
これで予定は、全ておしまい。今度こそ東京へ帰りますかだ。
しかし汗をかいた。どこかでひと風呂、せっかくなので
稀少なる温泉でもあればと、再び宝の持ち腐れ2号で調べてみると…。
あるじゃないですか。今、列車に乗るために向かっている「柳生」駅の
次となる「栗橋」駅でJRに乗換え、1つ目の「東鷲宮」には
関東の平野部では稀な自噴の天然温泉「百観音温泉(埼玉県)」が。
それでは今回の旅の締めくくりは、こちらで、いい湯だなですな。
ただ帰りも要注意。入浴後に乗る予定のJRも、ゆく先は熱海に浜松とある。
今度また座って、まぶたが重くなったら、これまた一大事。
いかに車内が空いていようとも、立ったままをキープだ。
そう肝に命じつつ、温泉へと急ぐ。
さて今回の唐突に始まった旅、せっかくなのでネーミングでも。
カテゴリー名は「オヤジの遠足」で、歩いたルート名は
「半蔵門線で寝過ごして、目覚めたそこは稀に出会う入口だったコース」
ということに。そうだ、そうしよう。
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~オヤジの遠足「ステージ1」
2017年7月20日(普通の木曜日)・突然決行、歩いてみる~
(栃木県、群馬県、埼玉県)~
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ある朝、目覚めると大きな毒虫に変身していたのは
カフカの小説の主人公であるグレゴール・ザムザ。
一方、ある夏の朝、目覚めると特に身体的な変化はなかったが
ここはどこだとなったのが私め。そして本日の旅の始まりだった。
早朝に所用を済ませた渋谷から、ちょっと買物でもと
乗車したのは地下鉄の半蔵門線。下車駅は神保町のはずだったが、
乗車後すぐに座った席で爆睡してしまった。
気がつくと電車は地上を走行している。
しまった乗り過ごしたである。相互乗り入れが進む
東京の鉄道で、ついウトウトは後悔必至、
思わぬ場所へと連れていかれてしまう。
まずは現在地の確認だ。乗った列車は、
どうやら寝ている間に東武日光線エリアへと入ったらしい。
車内で、さてどうするかと考える間もなく
半蔵門線に乗り入れる列車の終着駅となる「南栗橋(埼玉県)」に
着いてしまった。仕方ない戻るかと駅の時刻表を眺めていたら、
そうそう日光線といえばと、あることを思い出した。
おもむろに愛用のタブレット「宝の持ち腐れ2号」を取り出す。
確か、この沿線には珍しい花にカレーに県境があったはずと、
以前入力していたメモをチェックしてみる。
メモには、花が「下小代(栃木県)」、カレー「藤岡(栃木県)」、
そして県境は「柳生(埼玉県)」が最寄駅とあった。
ただちに駅の路線図とにらめっこ。このまま都心を離れ先へ
花、カレー、県境の順に巡れば全てに立ち寄ることが可能である。
よし決めた。突然ながら、本日は花を愛で、ランチはカレーを楽しみ、
ラストは県境に立つか。それでは出発、おっ列車もやって来たぞ。
花は駅から徒歩少々。そこは絶滅危惧種の「シモツケコウホネ」の
群生地だ。シモツケコウホネは、周囲の田んぼの稲に負けじと
小川の中からスクッとのびて、黄色い花を咲かせていた。
※開花は9月まで。
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お次はカレー。こちらは駅からすぐの飲食店の名物メニューの
ハートのカタチの「ダムカレー」だ。何でも渡良瀬遊水地内の
谷中湖がモチーフになっているとか。
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結びは県境。列車も当分来ない模様なので、
ここは腹ごなしと、飲食店から歩いてみる。
1時間強で、着いた所は栃木、群馬、埼玉と3つの県境。平地にあり、
徒歩で簡単に到達できるのは、国内で唯一ここだけだそうだ。
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実際に訪れてみると、単なる空き地である。
しかし、ちょっとうれしいのも事実。記念の1枚を撮って、
後はツイスターゲームの要領で、手足を使って3県を同時に
触ったり、踏んだり。ひとりではしゃいでみる。
これで予定は、全ておしまい。今度こそ東京へ帰りますかだ。
しかし汗をかいた。どこかでひと風呂、せっかくなので
稀少なる温泉でもあればと、再び宝の持ち腐れ2号で調べてみると…。
あるじゃないですか。今、列車に乗るために向かっている「柳生」駅の
次となる「栗橋」駅でJRに乗換え、1つ目の「東鷲宮」には
関東の平野部では稀な自噴の天然温泉「百観音温泉(埼玉県)」が。
それでは今回の旅の締めくくりは、こちらで、いい湯だなですな。
ただ帰りも要注意。入浴後に乗る予定のJRも、ゆく先は熱海に浜松とある。
今度また座って、まぶたが重くなったら、これまた一大事。
いかに車内が空いていようとも、立ったままをキープだ。
そう肝に命じつつ、温泉へと急ぐ。
さて今回の唐突に始まった旅、せっかくなのでネーミングでも。
カテゴリー名は「オヤジの遠足」で、歩いたルート名は
「半蔵門線で寝過ごして、目覚めたそこは稀に出会う入口だったコース」
ということに。そうだ、そうしよう。
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~オヤジの遠足「ステージ1」
2017年7月20日(普通の木曜日)・突然決行、歩いてみる~