ダジャレはひらめけど、肝心の言葉は出てこない
一考すれど、一向に浮かばず
【下吉田駅~新倉山~御殿~霜山(ピストン)~
新倉山~富士見孝得公園~葭池温泉~三つ峠駅/山梨県】
早いものでもう師走。
そうなると、そろそろ来たる2024年の
マイ・スローガンでも作りに
富士山をば拝みに出かけるかと、
仕事は帰ってからと後回し、
夜中にゴソゴソとパッキングして、
始発電車に飛び乗る。
2022年末は静岡県側からだったので
今回は逆、山梨県サイドからと
歩くのは新倉(にいくら)山の周辺。
あの五重塔のバックには雪をいただいた富士山で、
世界的に絶景として有名なエリアだ。
富嶽や絶景を見て、登って下って、
渋めの温泉につかり、
シメはご当地グルメでもがっつけば
きっと人はさておき、自画自賛はできる
一文ができるはず。
計画時は、そう思っていた。
ところが現実は、全然ダメ。
言葉が出てこないのである。
まずは最初の
絶景を見て、登って下るの場合は。
予定ルートは新倉山から少し先の霜山まで。
霜山はピストンとして再び新倉山へと戻る。
うまくゆけば、この時点で名文誕生、
のはずだった。
しかし、この思いはあっけなく崩れ去る。
新倉山、そしてその先の御殿と称する場所までは、
特に登山を意識しなくても進むことができる。
現に出かけた当日も、新倉山から御殿にかけては
絶景目当ての観光客多数、ほぼインバウンドのようで、
飛び交う会話に日本語は聞こえない。観光面では
疫病ショックは急速に回復している模様だ。
いやいやそんなことよりも、来年のマイ・スローガン。
かなり休んで、富士山も穴があくほど見つめたが
一文字も出ず。
また新倉山から霜山の間は、急登、急降下が続き、
これぞ山道となる。よってピストン行動中の
注意力散漫は厳禁となり、
当然ながら言葉も見つからず。
続いての渋めの温泉につかる。
ここに期待してみたものの。
結果は、残念のひと言に。
下山した先にあるのが葭池(よしいけ)温泉。
無名ではあるが歴史ある温泉だ。
時間を見れば、間もなくお昼の12時。
ではここは、ちょいと遅めの小原庄助さんと
朝ならぬ昼湯でも、いただくとしますか。
浴室には誰もおらず、貸切状態だった。
ならば遠慮なくと、身体を洗いつつ
ああでもないでこうでもない、
湯船に入って、あれやこれやと
ない知恵を絞ってみたが、
これがまったくの徒労で成果なし。
またお湯も少々熱めなので、
これ以上はドクターストップ、のぼせてしまう。
さらに次なるご当地グルメで、
めざすお店の営業時間は14時まで。
はいシンキングタイム、時間切れ終了である。
ではラストの
ご当地グルメをがっついてみればに
望みをつないで。
今回お邪魔した周辺には
「吉田うどん」という名物があるが、
登山の帰りにありつくのは難儀だった。
理由は時間帯。今回のお店もそうだが
資料を読んで、すすってみたいと
そそられるお店の営業時間は決まって14時。
だが今日は快速歩行で進めば、
ギリギリ間に合う状況である。
師走と季節柄、先生だって走っておられるぞ、
ならばと気持ちはランと先を急ぐ。
その甲斐あって、お目当ての店も営業中。
さっそく注文、いただきますとする。
吉田うどんの麺は硬い、というか
食の表現でいえばコシが強烈だ。
「みやぁ~」地方生まれの身にしてみれば
うどん界の横綱、絶対的一番は、
郷土の味「味噌煮込みうどん」である。
ではあるが、歯応え抜群の吉田うどん麺は
味噌煮込みうどんの麺にも似ており、
自身に内蔵されている
「これは旨いぞ・絶品センサー」も高レベルで、
完食もあっという間だった。
すると来年の干支は「辰」か。辰、たつ、
たつ、たつ、達人。ん、達人のたつを
辰にして「“辰”人何とか」というのはどうだろう。
よく噛む食事が脳を刺激したのか、
唐突にスローガンのヒントとなりそうな
言葉が浮かんだ。
よし、この「“辰”人何とか」をベースに
こさえてみますか。そうと決まれば
もうひと刺激。
事前に調べておいた吉田うどんの
お店の中に、今からでも可能なところは
あるかとチェックしてみると、ありましたぞ。
大丈夫、お店の営業も20時までと、
時間がたっぷり、余裕しゃくしゃくだ。
場所は三つ峠駅のちょいと先。
ここは腹ごなし&考えタイムで、
歩いてまいりましょうか。
それでは行動予定を延長して、
急がず、慌てず、速度はいつも通りで、
「富士みち」まっすぐの
ハシゴうどんウォーク、はじめである。
〜絶景堪能、吉田うどんたらふくとなった
今回の言葉探しの山旅。出かけたのは12月21日(木)〜