みなさん、ダチョウの卵、ご覧になったことはありますか?
大きいんですよ、そして重い!
鶏卵と比べたらこんな感じ。まるで親子です。
そのダチョウの卵を手にした私達は、興味本位、オモシロ半分、ダチョウフェスみたいな浮かれ気分にて
重さを量ったり、味や粘度などの内容を調べたり。
あまりこまごまと書くとうっとうしいので、サラッと書くと、
このダチョウの卵の内容量は鶏卵の内容量の ざっと20倍です。
いつも仕込みの時にせっせと何十個も鶏卵を割っているけど、
このダチョウの卵なら ポカンポカンと2個ほど卵を割ってしまえば計量が済むのかー!楽でいいな、という感じです。
さて、このダチョウの卵をコツコツとかなづちで叩いて・・・
丸くひび割れさせたところで はさみで中の膜を切っていきます。
こうなったら外科手術です。
そして、
黄身が割れないように気をつけながらボウルに流しいれて、黄身と白身を分けました。
黄身。デカッッ!!見るからに粘度があって、お正月に飾る鏡餅の下段によく似てます。
味はとにかく濃厚。生卵なのに、鶏卵で作った“温泉卵”の黄身の味にそっくりです。
ここまで研究熱心に調べて分けてみたけれど・・さて、何を作ろうかしら?
と、思いながらコーヒーが登場したのでブレークタイム。コーヒーを飲みながら考えました。
そして答えはすぐに出ました。
大きな卵と言ったら・・
ぐりとぐらのカステラ!
彼らは、道ばたに落ちていた大きな卵で、森じゅうの動物たちと 食べてもあまるくらいの大きなカステラを作るのです。
よし、これだ!すぐさま取りかかります。
大きな大きな鍋に材料を入れて混ぜ、
従業員Mちゃん特製の大きな大きな型に流し込んでオーブンへ!
そして待つこと1時間。遂にタイマーが鳴りました。
ジャジャーン!!
香ばしい香りとともに ほよほよしたカステラがオーブンから出てきました。
森の動物たちの歓声が聞えます「わぁーおいしそう!」 (妄想ですが。)
生地は もちもちでキメが細かいので切るとすぐダマになって大変でした。
技術のある店主の技量の賜物です。無事、きれいにカットされました。
試食したカステラは 弾力のあるもちもち感で、はちみつのやわらかな香りと
深い味わいが最高に素敵。感動の美味しさに仕上りました。
ダチョウの卵なんてそうしょっちゅうは味わえないシロモノなので、
(なんといっても想像を絶する美味しいカステラですし!)
このダチョウの卵カステラ、数量限定で販売することに決定しました。
ホールサイズも作ったので、おもたせ にもぜひどうぞ。