昨年末、惜しまれながら家具楽(かぐら)のオーナーが若くしてご病気の為ご逝去され、
壬生の力、壬生の星がまたひとり天国にいってしまいました。
家具楽は広浜(こうひん)という昔ながらの家具屋さんのショールームとして
世界中の素晴らしい名品・逸品をセレクトして扱われていたので
遠方からのお客さんも本当に多く、素晴らしいインテリアショップ(&週末はcafeも)として
長く愛されてきた分、この地域としても無念。
そしてオーナーという とても粋でお茶目な人柄を失ったことは この地域で彼と関わって
彼に魅了されてきた全員にとって 惜しくて惜しくてならない悲しい出来事でした。
そして、三田風月堂の斜め向かいの家具楽の倉庫(昔はここがお店でしたが、
ショールーム家具楽がバイパス沿いに出来てからは倉庫として使われていました。)の撤去作業が
先日から開始され、あぁ、またひとつ壬生商店街が淋しくなる・・
この地が、また近い未来に 素晴らしい活力となる土地として再生することを願ってなりません。
・・と、すっかり切ない記事となってしまったので、切ないけど力強い記事もひとつ。
私が今住んでいる地域の幼稚園がありまして(急に全く別地区の話とは!!)
少子化のため この三月で閉園が決まっているので、現在園児の人数も年長さん10人のみという
とても小さな規模の幼稚園なのです。そして園児の人数が少ないので、より多くの人と関われる様にということで
毎日 園庭開放(未就園児に園を開放し、遊んだり、絵本の読み聞かせや制作遊びなどを提供すること)されているので
子どもの小さな私たちもよく利用させていただいているんです。
さて、そんな幼稚園にこのあいだ遊びに行って見ると
園児の教室に何ともいえない力強さが炸裂していて・・・
むむむ?と目をやると
!!!教室のうしろの面いっぱいに描かれた鬼の絵!!まるで棟方志功の版画みたいな勢いのある絵!
模造紙1枚半の大きい紙いっぱいに描かれた鬼が 園児と同じ10人もいました。
大人たちは『閉園』という言葉にとらわれて何となく淋しい気持ちを漂わせていましたが
園児たちのこのエネルギッシュな絵に「今の幸せ」「今ここにある情熱」みたいなものを教えられた気がして
ハッとさせられました。
今まだ見えない未来を思って気持ちを暗くするのではなく、今 手にしている幸せと喜びを感じて生きること。
小さな天才たちに教えてもらった教訓のような気がしました。