一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

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リビングの空間について考える(1)

2007年03月02日 14時07分01秒 | 2階リビング空間を考える
こんにちは、清水です。

リビングについての要望で多いのが、「リビングを通って子供部屋に行けること」ということです。この考え方はなるほどと思いますし、それが優先するならそのプランで考えるのですが、私が一度はお薦めするのは、2階リビングです。

もちろん、平屋ですべてOKというのがベストだと思います。2階はプラスアルファくらいが理想でしょうが、

通常は、2階建てで目一杯に建てなければならないケースが多いので、リビングが1階と考えている場合が普通ですね。

2階リビングのメリット面から説明します。

まず、

①空間については上部の屋根空間を目一杯使えること。

1階にリビングがあると、通常は天井がフラットでそれほど高くは取れません。吹き抜けを使う方法がありますが、その分2階が狭くなるのでスペースに余裕がなければ取りにくいものです。

また、1階から2階への大きな吹き抜けは、構造面でも実際には不利で弱くなります。そのためご希望があっても、私は1階から2階への吹く抜けは小さくしています。

この点、2階にリビングがあれば、屋根の勾配に合わせて天井高を非常に高くとることができます。同じ平面の大さでも、天井が高くなることによる開放感や広がり感の効果は高いです。平面の変化に加え、高さ方向の変化を加えることができ、リビングダイニングが一体であっても、それぞれの空間としての演出ができるのです。

住まいにおいて、リビングダイニングの一体で広くというのは良いのですが、やはりリビングはリビング、ダイニングはダイニングとしての空間があり、それぞれの場所によって生活場面の変化を感じるようにしたいものです。

これが、2階リビングではしやすいのです。もちろん、2階の天井高を高くした場合でも構造面のことを考えて行う必要はありますが、1階よりは、はるかに負担が少なくて済みます。

次回以降では、もっとたくさんの様々なメリットをお話していきましょう。これらをすべて読まれた半分くらいの方は、「2階リビングでも良いのかも?」と考えるようになると思いますし、少なくとも間取りを考えるヒントになりますし幅が拡がるでしょう。


ミタス 一級建築士事務所 清水煬二






ミタス 一級建築士事務所のホームページ 
横浜市 住宅設計 




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