ハイカーズ・ブログ(徘徊者備録)

「あなたの趣味はなんですか?」
「はい、散歩です」

「こうなる前からですか?」
「いいえ」

希望を捨てたら終わり

2008-10-23 13:34:04 | 晩年学
毎日新聞 10・22夕刊 ニュースUPより

世間でよく目にする「生涯現役」は高齢社会を生き抜くキーワードのように使われているが、この言葉を実践できる人は非常にまれだろう。

プロスポーツという体力的にも過酷な世界に身を置き、「がん」と闘いながらも生涯現役を貫く一人のゴルファーがいる。

杉原輝雄、71歳。プロ51年目を迎えた競技生活を支えてきた人生哲学にせまる。

杉原のがんとの闘いは11年にも及ぶ。97年12月、前立腺がんの宣告を受けた。

自覚症状もなかったし、生命には即、影響はないだろうと手術を拒否。

手術を避けた一番の理由は「選手として残された時間は少ないから」

二年前のはレギュラーツアーでの世界最年長通過記録(68歳10ヵ月)を達成。
新たな目標に、いまだツアーでの達成者がいない「エージシュート」(18ホールの合計スコアが年齢以下)を掲げた。

「70歳を超えたら、死は当たり前のこととしてたらえているから。まずは眼の前のことに対処していこうと、前向きやったな」

「がんは死と結びつく病気なんやから、誰でも苦しむのは当たり前。ただそれを元に戻すことはできない。前向きに勝負するしかないやろ」

「気持ちの持ちようが、体や病気を治すことにつながるはずや」

「病気に負けたとは言いたくないし、可能性がある限りはツアーにも挑戦したい。

「希望を捨てたら、人はそこでとまってしまう」