ハイカーズ・ブログ(徘徊者備録)

「あなたの趣味はなんですか?」
「はい、散歩です」

「こうなる前からですか?」
「いいえ」

ネコの視点比率95%

2009-12-14 19:01:46 | 晩年学
毎日新聞 一日一粒心のサプリ 海原純子(心療内科医)

生活の中で「しなければいけないこと」と「したいからすること」の割合がどうなっているか、チェックしてみよう。
私は、これを「ネコの視点チェック」と名づけ。後者、つまりネコの視点の割合が高いほど、心の満足度も高いと考えている。

ネコは「しなければいけない」と考えて行動したり、計算したりしない。
したいことをしたいようにしている。
この人と会うのが得だから、と計算したり、この人は役に立ちそうだからと付き合ったりはしない。
好きな人には寄っていくが、気に入らない人には近寄らない。


人間の場合、悲しいかな、したいことだけをして、会いたい人だけあっていたら生活が成り立たなくなる。
だから、「しなくちゃいけない」仕事をし、嫌いでも役に立ちそうなひととかかわる。しかし、生活のすべてが「しなくちゃいけないこと」でしめられていたら、体調を崩すのは明らかだ。
だからせめて、生活の半分ぐらいは「したいからする」であるといいだろう。

歳をとるよさは、若い頃は「しなくっちゃいけないから」していたことを少しずつ
好きになり、やがて、それに楽しみを見つけられるようになることかもしれない。


ただし、この視点はいわゆる勝算を度外視しているから、収入、名誉などの結果はついてこない。結果をとるか、心の満足度をとるかはあなた次第。