ハイカーズ・ブログ(徘徊者備録)

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目標設定「自分」と「他者」とのバランス

2009-11-23 14:52:55 | 晩年学
人生戦略の立て方
経済評論家 勝間和代

私たちは人生の戦略を考えるときに、目標を「自分のため」にすべきか、「社会、世の中、他の人のため」にすべきか、迷ってしまうことがあります。
例えば「年収を一千万円以上にしたい」「TOEICで800点を取りたい」など、自分だけで完結するような目標は数値で測れるし、目標設定としては大変わかりやすいのだが、その目標を達成したとき、本陽に持続的な幸福感を得られるのか?

自分の能力を高めるだけの利己的な目標設定は、達成によって確かに一瞬の満足を得ることは出来るが、そこで終わってしまう。
すると、まるで目標達成中毒にかかったように、次々と新しい自分のための目標を作って、それを「こなす」行動に陥りがちだ。

とはいっても、「世の中の平和の為につくしたい」「格差社会の解消に貢献したい」といったような漠然とした利他主義の目標だけを置いても、具体的に何をしていいのかわかりにくくなるし、日々の行動や戦略にも落しつらくなる。

そこで、ぜひ、「利己的な目標」と「利他的な目標」を上手にバランスよく、組み合わせることを常に意識することをお勧めする。

例えば、「私はTOEIC800点以上を目指したい。なぜなら、将来的にアフリカ南部地域の貧困問題の解決と、社会紛争の解決に貢献したいが、それには英語能力が不可欠だからだ」というような目標設定であれば、何のために、どのような能力開発をするのか明確になる。

私の幸せに対する一つの結論は、
「自分の言動や生産した製品・サービスによって、なるべく多くの人から、その人の生活の質を上げたり、元気を出したり、気持ちを明るくすることで相手から感謝されること」
ではないかということだ。
すなわち、他者からの多くの感謝が幸せをもたらすのです。

幅広い他人から継続して感謝してもらうには、自分がそれなりの能力を有していて、相手が困っていることや望んでいることの手助けができなければなりません。
そのためには、どの分野であれ他の人に喜んでもらえることを、真剣に考えて、自分の能力開発を繰り返して行うことが必要になってくるのだ。

「自分が幸せにならないような努力を続けてはいけない」
と私がよくいうのは、自分が努力によって、よりよくなり、その力を持って他人に貢献できるという行為自体が苦行になってしまうからだ。

社会はすべて、感謝の循環でなりったており、それぞれができることを他人のために最大限行うことで、私たちは豊かになり、より安定した生活を営むことができているのだ。

感謝をどうやって作り、相手と互いに上手に表わしあえるようになるのか、そのような視点を持つことで、自分の人生の戦略の進め方がより明確になるのではいか。

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