黒部湖駅でしばらく悩んで、トンネルを
引き返そうとした、じゃっく。
だがしかし、再び駅に戻る。
腕を組み、約20分悩んだ結果。
この日は黒部湖の天気が良く、もし次回来たとして
またこのような天気だとは限らない、
ということが決め手になり、室堂までの
往復チケットを購入しました。
まずは黒部湖からケーブルカーに乗って黒部平駅まで。
距離およそ0.8km、5分で黒部平駅に到着。
ここからロープウェイに乗り継いで
大観峰駅へ行くんですが、
乗り継ぎのわずかな時間を利用して、
せっかくだから展望台に向かいます。
そう、冬景色の中、Tシャツ一枚に薄いウインドブレーカー姿の
私(わたくし)でしたが、何とTシャツ一枚の外人がいました。
なぜかちょっと安心する私(わたくし)。
黒部平は標高1828m。
黒部平駅は、ケーブルカーの駅としては
(鉄のレールで走る鉄道としても)
日本一高い場所にある駅だそうです。
現在、立山トンネルトロリーバスの室堂駅が
日本一高い場所にある鉄道駅らしいですが、
以前、立山トンネルがまだディーゼルバスだった頃には
室堂駅は「バス停」だったので、それがトロリーバス化に
なった1996年までは黒部平駅が日本一だったそうです。
さて、次はロープウェイに乗って大観峰駅へ。
大観峰駅までの距離およそ1.7km。
だというのに、このロープウェイは
途中に支柱が一本も無いのです。
下に広がる景色を遮るものはありません。
約7分で大観峰駅に到着。
やはり乗り継ぎの間を利用して屋上展望台へ。
大観峰の標高は、2316m。
見晴らしサイコー。
ここ大観峰駅は、断崖絶壁にせり出すように建っている
らしく、屋上以外は外に出ることはできないという。
さて、立山トンネルトロリーバスに乗り込んで、
目的地である室堂駅に向かいます。
立山トンネルの道幅はトロリーバスの幅ギリギリ。
一本道とは言え、この道幅を
運転士さんはおよそ10分も運転するのです。
途中、トンネル内の照明が青い所がありますが、
そこは「破砕帯」だそうです。
破砕帯とは、トンネル工事において大量の水が
出てくる原因となる地質構造のことで、
関電トンネルも、破砕帯のところの照明は青くなってます。
室堂駅に到着しました。
ここで、あのアルペンルートの「雪の壁」が見られるのです。
黒部ダムのえん堤を歩いていった先にトンネルがあって、
そのトンネルの突き当りにケーブルカーの黒部湖駅。
ここから先に行くと、富山の方に抜けられるんですね。
だがしかし。
ここに来て気付いてしまったのです。
これが見られるという事に。
私(わたくし)が以前からずっと見たかった、雪の壁。
アルペンルートと言えばこの光景を真っ先に思い浮かべる、
雪の通路。
黒部ダムまでしか頭に無かった私(わたくし)は、
この雪の壁の事など全く意識に無かったんですが。
そう言えば、今がシーズンなんだな。
私(わたくし)が意識に無かったのは、この雪の壁の事を
忘れていた事もありますが、それより大きな理由。
金額が高いって事です。
アルペンルートって、一万円くらいかかりますから。
この「雪の壁」は、どうやら室堂というところで見られるらしく、
そこまで行って、見て、引き返してくることもできるんですね。
私(わたくし)、これまではアルペンルートって、
縦断のみだと思っていました。
黒部湖駅に表示されてた情報では、室堂の雪の壁は
何と16メートルにもなるという。
黒部湖駅から室堂までの往復運賃を調べると、6300円。
黒部ダムまでの往復2500円を足すと、8800円。
やはり高い。
雪の壁は見たいが、ここから6300円、それだけの為に・・・。
しばし悩む。
時刻は12時前。
室堂まで行って、だいたいどのくらいで帰ってこられるか
駅員さんに確認すると、およそ3時間くらいだと。
悩んだ末、やはり予定に無かったし、次の機会に
という事で、トンネルを引き返しました。
だがしかし!
このまま帰ってよいものか。
じゃっく、大いに悩みましたとさ。
黒部ダム駅に引き返して、そこから再び
ダムえん堤に向かいます。
60段の階段を降り、ダム連絡通路を抜けていきます。
トンネルの中は、寒い。気温は7℃とか8℃でしょうか。
実は私(わたくし)は、白いTシャツの上から、薄い
ウインドブレーカーを羽織っただけの格好だったんですが、
トロリーバスに乗り込む時、周りの人を見ると、
みんな冬みたいな格好してたんですね。
そうか、雪が積もってるし、上に上がっていくにつれて
気温が下がるし寒いのか。寒さ対策が必要だったか。
と、思ったが、時すでに遅し。
とりあえず、この薄着がバレたらアホだと思われるから、
バレないように用心せねば。
と、思ってたけど全然寒くなくて、だがしかし
トンネルは寒いんですね。
トロリーバスにはクーラーがついてないらしいんですが、
それは夏でもトンネル内の気温が低くて涼しいからだとか。
トンネルを抜けると。
そこはダムだった。
堤長約500m、幅およそ8mのダムえん堤を歩く。
この季節だからか、人はやや少なめ。
だがしかしゴールデンウィークなんですが。
やはり夏の観光放水を目当てに
やってくる人が多いんでしょうか。
観光放水はないけど、雪をまとった周りの山々は美しく、
この時期だからこそ見れる景色です。
来るまではわからなかったんですけど、
来てその素晴らしさに気付きました。
夏の観光放水もド迫力でいいですが、是非とも春に
素晴らしい雪山の景色を見に行こうじゃありませんか。
黒部ダム駅から、ダム見物へのルートは二つ。
60段の階段を降り、地下通路を通って
ダムえん堤に向かうか、
220段の階段を昇ってダム展望台に行くか。
とりあえず、まずは展望台でしょう。
22段の地中階段を昇りきると、そこには。
いきなり。
感動的な景色が広がっていました。
私(わたくし)は思わず、「おお!スゲェ!」
という独り言を漏らしました。
晴れ渡る真っ青な空に覆われた、雄大な山々。
やはり写真ではそのスケールは伝わりませんね。
ちなみに後から来た人たちも、私(わたくし)のように
感動の声を発していました。
この日は素晴らしい晴天だったので、白い雪山が輝くように
青い空に映え、えもいわれぬ美しさを醸し出していたのです。
黒部湖の水面は、まるで鏡のごとく
その周りを囲む山々を映しています。
展望台からはダムを一望できます。
でかいもの好きな私(わたくし)としては
このスケールがたまりませんね。
ダムの高さは186mで日本一、
世界でも最高クラスだという。
えん堤を歩く人々が、米粒よりも小さく見えます。
まだ観光放水は行われてなくて、毎年6月26日から
10月15日の間に行われているようです。
観光放水は仕方がないとして、一つ残念だったのは
展望台からダムのえん堤の方に降りられる階段が
外の壁伝いにあるんですが、その階段が雪のために
通行止めだったことです。
そこを通れるとダムをより近く見られるし
放水観覧ステージや新展望広場などから、
より迫力あるビジョンを堪能できたんですがね。
なので、ダムのえん堤に行くには、再び
黒部ダム駅へ戻らねばなりません。
扇沢駅。
立山黒部アルペンルートの、長野県側の出発点です。
私(わたくし)は今回、黒部ダム観光にやってきました。
扇沢駅から関電トンネルトロリーバスに乗ると
黒部ダムに行く事ができるのです。
アルペンルートにはいくつかのポイントがあって、
長野県側から富山側まで通り抜けしなくても、
好きなポイントまで行って引き返してくることができます。
黒部ダム駅までは往復で2500円。
チケットを購入し、改札へ。
改札を抜けて、9時30分発のトロリーバスに乗り込みます。
バスは1台ではなく、4台同時に発車。
バスも席も指定されてないので、早い者勝ちです。
トロリーバスは、架線からの電力供給によって走ります。
つまりは電車と同じような感じです。
バスの走るルート上には架線があって、バスの上部には
電車で言うパンタグラフの役割をするポールが付いてます。
バスという名が付いてますけど、実は「無軌条電車」といって
鉄道に分類されるものらしいです。
黒部ダム駅まで6.1km。
そのうちの5.4kmが関電トンネルなので、
出発から1分くらいでトンネルに入ります。
一本道。電車で言う「単線」です。
途中、黒部ダム方面からのバスとすれ違うことができる
2車線ポイントが一ヵ所あり、
どの便に乗っても必ずそこで一度すれ違います。
およそ16分で黒部ダム駅に到着です。
トロリーバスは現在、日本ではこの関電トンネルと、
やはりアルペンルートの立山トンネルでしか
乗ることができないという珍しい乗り物なのです。
昔は京都や名古屋、東京などで走っていたようですが、
自動車の増加や地下鉄の建設計画などによって
昭和40年代後半に姿を消してしまったようです。
さてこれから黒部ダム見物に向かいます。
押上駅からスカイツリーの反対側、業平橋駅へ。
東武伊勢崎線の業平橋駅。
2012年に、とうきょうスカイツリー駅となる予定。
業平橋駅近くの橋。ここも撮影する人が結構います。
だがしかし、近すぎて全体を撮るのは困難。
地面スレスレでカメラを構えてる人もいました。
区立大横川親水公園というところから撮影。
近くで撮影するならココが一番じゃないかと
私(わたくし)は思います。
タワークレーンが小さく見えます。
あんなトコで作業する人はスゴイ。
高くて風も強そうで、私(わたくし)なら
コワいと思います。
とうとう、やってきました。
東京スカイツリーの街に。
天気は快晴、しかも雲ひとつ無い青空。
イナカ者の私(わたくし)は、興奮しています。
京成押上駅の出口の前。
都営浅草線の駅から出ると、スカイツリーは
手前のビルに隠れて見えません。
押上駅近くの橋。ココが撮影スポットらしいことが
駅を出たところに表示してあったような。
ここでは近すぎて全体を撮影するのは難しいです。
川沿いの道も、見物人が多数いました。
この道はスカイツリーの一番下から
上まで見る事ができます。
そして、現在一般人が最もタワーに近づく事が
できる場所は、おそらくこの道ではないでしょうか。
この時点(1月10日)で、高さ539m。
東京タワーより200mも高いんですが、それほどに
見えない感じがしました。
正直、想像ではもっと高い感じに見えると
思ってました。
工事の柵越しにスカイツリーを見上げる。
おそらく最も近い場所からのアングル。
東京スカイツリーに向かう途中、浅草に寄りました。
東京の電車地下鉄は、他の都市の比較にならないほど
複雑で、切符の買い方がわからなかったりしました。
上野から銀座線で浅草へ。そこで都営浅草線に
乗り換えて押上という駅まで行くルートにしたんですが、
東武浅草駅から伊勢崎線で、業平橋駅に行く
ルートの方が簡単っぽいですね。
東京メトロ銀座線から都営浅草線への乗り換えで
ちょっと離れたところにある都営浅草線の駅まで
歩く事になるんですが、この乗り換えのついでに
浅草を見物することにしたのです。
浅草から見る東京スカイツリー。
スカイツリーの写真を撮るなら、駅2つ3つ
離れてる方がいいかもしれません。
普通のコンパクトデジカメとかだと近くまで行くと
全体を撮るのが困難です。
余談ですが、どこに行ってもその土地の事について
わからないと思った事は何でも人に尋ねられますが、
「スカイツリーに行くにはどう行けばいいんですか」と
聞くことができなかったです。
何だかわからないけど恥ずかしくて。
イナカ者が東京見物に来たと思われるのが
イヤなんだろうね。おそらく。
東京タワーの階段に、このような案内が
あるのですが。
地上55m、ピサの斜塔と同じ高さだと。
だがしかし。
ゴジラの身長も55mだと。
確かゴジラは50mだったと思ったんですが。
一作目のゴジラの身長は50m、その後80mになり、
100mになったのは知ってるんですが。
55m?間違いじゃないですか?
と、思ったら。
「ゴジラ2000ミレニアム」で、身長が55mに
縮小されたらしい。気付かなかった。
この55mはゴジラ松井の背番号をとったものらしい。
ゴジラ映画はとても奥が深い。
東京タワー大展望台に到着。
階段を登って暑くなったのでジャケットを脱ぎました。
階段で登ってくると、階段踏破者として
「昇り階段認定証」という
150m600段を昇りきった事を認める
カードをもらえます。
展望台からは360度どの方向でも
東京の街を見渡せます。
下の写真の左上に見えるのが、現在建設中の
東京スカイツリーです。
この後、スカイツリーに向かいます。行き方を知らない
んですけど、とりあえず方角を覚えておきましょう。
展望台から東京タワーの足下を見下ろす。
昔に見た時は車や人が豆粒より小さく見えて
すげえ高いなあと思いました。
その時はこんなに高い所に登った事は
無かったですから。
床の一部がガラス張りになってる「ルックダウンウィンドウ」。
コワいもの知らずの女の子がこの上で
ピョンピョン飛び跳ねてました。
これ、コワがる人はコワがりますからね。
関係ない話ですが、コワいつながりで一言。
東京タワーの展望台はコワくないですけど、
神戸ポートタワーはコワい。
理由はその形。
東京タワーは下が広がってて安定した形ですけど
神戸のタワーは真ん中が細い形状で、
折れて倒れないかなと、ちょっとビクビクします。
特別展望台まで昇りたかったですけど、ご覧の通り。
エレベーター1時間25分も待ってられません。
是非とも昇ってみたかったんですが。