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セルゲイ・ハチャトゥリャン(ヴァイオリン) ダニエーレ・ルスティオーニ指揮 アルスター管弦楽団 ヴェーヴェルン・ショスタコーヴィチ・ブラームス 

2024-05-29 20:46:12 | 音楽夜話(クラシック)
5月29日 


03:30-05:45 19.30-21.45 BBC3


ヴェーベルン:管弦楽のためのパッサカリア op.1
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 op.77


ソリスト・アンコール:Grigor Narekatsi Havun-Havun


ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68




セルゲイ・ハチャトゥリャン(ヴァイオリン)
ダニエーレ・ルスティオーニ指揮(首席指揮者)アルスター管弦楽団
2024年4月14日 ベルファスト、アルスター・ホール


アルスター管弦楽団は北アイルランド唯一のプロの交響楽団(1966~)。
今回は定期公演のようだ。


ヴェーベルン:管弦楽のためのパッサカリア op.1
シェーンベルクのところで、修行を積んだ卒業制作として
24歳の時の作品。彼の作品の中では有名で、ステージにかかる
回数も多いという。
10分くらいの曲ではあるものの、集中して聴くと、音数も多く、
不協和音も当たり前のように出てくるので、刺激的ではあるものの
旋律を追いかけるでもなく、厳しい対峙になる。


セルゲイ・ハチャトゥリャンは1985年生まれ39歳。新人の域は出ていて、
これからのプレイヤー。N響ともベートーヴェンのVn協で共演していると
いう。今日の前半は不協和音が入るような曲。ショスタコーヴィチの
Vn協はなにか聴くのに難しさがある。難度の高い技巧を使うような
響きのある曲。一筋縄ではいかない。緩徐楽章が幾分、メロディアスでは
あるものの、聴き方は難しい。
2010年10月からは、1740年製グァルネリ・デル・ジェス「イザイ」を
使用(いずれも日本音楽財団から貸与)(wiki)。美音を響かせた。




ダニエーレ・ルスティオーニ(1983年イタリア生まれ41歳)


後半のブラームスの1番。ヴェーヴェルンやショスタコーヴィチと
どのような関係性があるのか。1番つながりか。
そんな単純なものではないかもしれないけれど、
若いころの作品とか・・・。いまいち詰めが甘いか。


首席指揮者とのブラームス。低めの重心で、ティンパニーもゆっくり
芯を打つ。ゆっくり進む。ダイナミック・レンジを広く取り、
深くえぐる。進んでもテンポは緩まずゆっくり進行。
終楽章になってもそれは守られた。こういう表現もあるのだなと思う。
重心低く守り通している。浮くところがない。
これはこれで説得力があったりする。オペラで評価を得ており、
イタリアだ、歌うことも重要視しているのかもしれない。
歌詞があったら載せてみるような感じがあった。
終演後も聴衆は沸いた。
イギリスの聴衆もお気に召したようだ



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