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クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデン演奏会

2020-10-23 09:33:20 | 音楽夜話(クラシック)
03:00-05:00 20.00-22.00 MDR


ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 op.68「田園」
同:交響曲第7番 イ長調 op.92
クリスティアン・ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデン
2020年10月20日 ドレスデン、ゼンパーオーパーから生中継


6番・7番という組み合わせはコンサートではあまり聞かない。
どちらの曲もプログラムによって合わせる曲が数多く存在するし、
わざわざこの2曲を合わせる必要があるかというとそうでもない
感じもする。
それを合わせるということは・・・、何かの化学反応でも
期待してしまう。


「田園」をうまくまとめるのは難しいのだそうだ。
何気に聞いてしまうが、オケの仕事はそれ程簡単なものでは
ないらしい。


ティーレマンの作る田園は、厚みのあるある種伝統的なもの。
ホルンをかぶせたりして厚みを作る。かといって、
重くなるわけではない。歌ってもいるし。


なにか鳴らし分けがうまいというか、浮き上がらせる所も
ところどころに聞かれた。テンポはゆったりしていて、
安心できるもの。せかせかしない馬車時代の田園のイメージ。
このテンポ感が心地よい。なぜか、飽きずに引き寄せられる。
不思議・・・。オケも上手いと思う。中だるみもない。


終楽章、静かに歌っていくのは聴きごたえがあるなぁ。
ティーレマン。こんなに味のある味付けするシェフだったとは、
目鱗でした。


7番。カラーの違う、同じ作曲家の作品。右肩上がりに盛り上がっていく
というものだけど、この250周年で、どこでも取り上げられてて、
プログラムによく載っている。今日もその1回。


7番も歌ってますね。呼吸がいい。無理がない。一緒に呼吸するような感じ。
自然に作ってる感じが何とも惹かれます。こういう演奏は飽きません。
一昔前に全集を作られたようですが、その時の演奏とどう進化しているか、
違いはあるのかもしれませんが、ホルンは倍管のようですし、当時とそれ程
変わりないのかもしれません。放送録音ですから、弦用にミキシングを
振ったわけでもなさそうですし、でも、聞こえてくる音はそれ程、作られて
いるわけでもなく自然に聞こえます。
終楽章のテンポアップと集中はお約束なのですが、なかなかなものでした。
終演後はブラボーと指笛が鳴りました。盛り上がって終演ですね。




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