M's Den with GB350

流れる雲を追いかけて…SINCE 2004

忘れえぬ温泉…海浜水無温泉

2011-05-24 21:20:44 | Motorcycle/Touring

北海道を離れる前夜、函館近く恵山の国民宿舎で北海道ツーリング
最後の夜を
過ごした。

恵山に投宿したのは、その裏手の海岸にある海浜水無温泉に入るのが
目的だった。海浜温泉は潮の満ち干きで入浴出来る時間帯が決まっている。
宿の朝食を食べた後、海岸に降りていくとヤマハの
RZ250が止まっていて
横にテントがあった。

 5月のGWを利用しての北海道ツーリング中は寒い日が多く峠では雪にも
降られたのに、この時期にキャンプとはと一寸驚いた。

丁度ライダーがテントから出てきたので会釈して話すと北海道駐屯の
自衛官で休みを利用して海浜温泉に入いろうと昨夜は此処で泊ったという。
今は大分変わってしまった様だが、当時は潮が引くのを待って、二人でダベりながら
三段の浴槽が海から現れるのを待っていた。

暫くすると一番海岸に近い方の浴槽が姿を現わしたが、中は未だ海水で
満たされていて温泉との置換を待たないと入れない。
朝の8時前、海岸を吹く風は冷たく風呂に入るからと軽装で来たので
身体が冷えてきた。



彼も寒いと言い、浴槽に手を入れると未だぬるいが外に居るよりはましだろうから
入ろうという事になり、二人で着物を脱いで浴槽に沈んでいると道の方から
二人降りて来るのが見えた。

やがて近づいて来たのは女性二人、一人は四十前、もう一人は中々整った
顔立ちだが何処となく暗い感じの二十前の娘だった。
双方の話のやり取りや呼び方を聞いていると、どうも親子でも無さそうで、
勝手に叔母と姪の関係だろうと推測した。
二人して『おはようございます、お邪魔します』と挨拶をするのでこちらも答えたら、
叔母さんが姪に『
XXちゃん、あなたも(風呂に)入れてもらったら?』と言う。

てっきり姪が拒絶すると思っていたら『じゃ、入ろうかしら』と言い、
二人は歩き出して少し先の岩陰に行った後、姪が水着になって叔母さんと一緒に
戻って来て我々が浸かっている風呂の中に入ってきた。

この頃には二段目、三段目の浴槽も海の中から現れていたがフナ虫が
浴槽の縁をザザザザザっと歩き回っていて少し気持ちが悪かった。

彼女を真ん中に三人で湯船に浸かっていると、叔母さんが三人の記念写真を
撮りたいと言い出した。
自衛官と一瞬顔を見合わせたが、「エーイままよ」と真ん中に水着の彼女を挟み、
自衛官と二人、タオルで前を隠した間抜けな格好でその両脇に立って写真撮影を…

後はもう面倒になり、前も隠さずに二段目、三段目の浴槽まで行ったり来たりして
三人で入浴を楽しんだ。叔母さんはそれをニコニコ眺めながら写真を撮っていた。

暫くして二人は引き上げて行ったが、娘の方も来た時の暗さは無くてニコニコ
していて何か別人の様だった。かなりきつめの紺のスクール水着の背中を見送り
ながら…
宿で見かけた記憶は無いし、車の音も聞こえなかったし、あの二人は一体
何んだったんだろうねぇ~と自衛官と顔を見合わせた。

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