昨日は娘の誕生日の食事で外出してしまったのでハロハロが美味しいとアッサリと済ませてしまったのだが・・・実は
セイコマで購入した弁当を食べようと海岸へのアプローチを探していたがなかなか適当な道が無い。
海水浴場と表示のあるところは大体有料駐車場になっているし、前回見つけた場所は砂が道路に堆積していて
往生したから別の道を探し、やっと海岸へ続く狭い舗装路を見つけた。
かなりの急坂だったが、先の方に駐車している車も見えたのでそのまま下っていくと突然舗装がストンと途切れ
その先が30~40cmの段差になっている、手前に災害工事中という立て札があったから或いは地震による地盤沈下か。
そこを通過すれば広い駐車場があるのだが、この段差が曲者で段差の先に拳~頭位の大きさの石が置かれている。
多分車を下ろそうとして置いたものだろうが石は丸い上に浮き気味で不安定なのが見てとれる。
既に道路の途切れているすぐ手前まで下ってしまっていてUターンもままならず、かといってバックで押し上げるには
急坂過ぎる。
その段差を眺める事しばし、左の端だと高低差が多少は少なくDLの最低地上高でも何とか下を擦らずに
通過できそうだが、3m位先まで石がゴロゴロしていて安全そうなラインはタイヤ1本分程しかなく、
それも30cm刻みで通過ラインを修正しなくてはならい。
私の腕ではバイクに乗ったままでここを通過するのは無理、押して通過するしかないがそうなるとフロントブレーキ
だけでは制動が効かず、ハンドル修正をした時にフロントが流れるとバイクを支え切れずに倒す可能性が高いが、
押しているとリアブレーキが使えない。
ギアをローに入れ、フロントブレーキとクラッチの切り・繋ぎでリアブレーキの代用にしてソロソロと慎重に左側一杯の
所からバイクを下ろしたが、段差を通過した所でフロントタイヤが石に乗り上げてしまい、前進も後退も出来なくなって
しまった。
仕方が無いのでバイクに跨り、エンジンを掛けてリアが横滑りしないよう慎重にクラッチを繋ぎ何とか乗り越えた。
いやぁ~疲れた、腕がパンパン足腰ガクガク、息が上がり心臓が・・・
海岸でしばし休憩、とても昼飯を食べるような気分じゃないし、日陰も無いので暑くてたまらん。
写真を1枚撮って海岸から早々に引き上げることにする。少し先に10台程の車が止まっているのが見えた。
近づくと四駆オフローダーだけではなくて一般的な乗用車もあるから来た時のような段差は無い道がある筈、
と車の止まっている先を見るとそれらしき上り坂が見えた。
以前ならバイクを止めて、歩いて偵察に行くのだが、なにせ暑い上に、坂道を少し登っただけで息が切れて心臓が
バクバクするし、ましてやさっきバイクを押し引きして消耗しているからこれ以上は無理。
早く戻りたい気持ちもあり、先を良く確かめずにバイクでその坂道を登り始めたら、10m程の所で舗装は完全に
割れていて、雨水で削られた様に30cm位の段差がついている。
しまったと思ったが、Uターンは出来ない、我ながら10年に一度有るか無いかという上手いライン取りをして何とか
坂道を登り切ったら・・・その先に非情にも40cm角x120cm位のコンクリートブロック2本が隙間無く横に並べられている。
こいつはどうやっても乗り越えられない、かといってこの砂利の急坂でのUターンも無理。絶対にフルバンクの慣らしに
なってしまうし、バイクを倒したら足場が悪くて起こせそうも無い。
絶体絶命だぁ~、最悪このままバイクを放置するしかないのか・・・
コンクリートブロックの両側を観察すると右側はギリギリまで木が生えていて全く余地が無い。左側は30cmほどの隙間
があるが、そこは砂地でその上は落ち葉と枯れ枝が積もっている上に右バンクになっているから、仮にバイクのエンジンを
掛けて押してもタイヤが滑りコンクリート側に流れてコンクリートにヒットするか、クランクが引っ掛かって動けなくなるのは
明らか。大体砂と枯れ枝じゃタイヤのグリップも期待できない。
途方に暮れていると車で海を見に来たらしい若者が二人歩いてきたので、声を掛けて押して貰えないか頼むと快諾してくれた。
3人がかりで左側の隙間を通すが途中でバイクを何度かバンクの山側に振りなおして姿勢をかえてギリギリでコンクリート
ブロックの角を通過して道まで出られた。
手伝ってもらった2人には十分にお礼を述べたがそれにしても良くバイクも無傷で通過できたものだ。
バイクを安全な場所に止めてコンクリートブロックに腰を下ろすと汗がドッと噴出しもう一歩も動きたく無かった。
まあそんな事もあり、帰りに食べたハロハロの味は格別だったのだ
ついつい突っ込んでいって、しまった!って感じです
いだてんさんの北海道の写真を思い出してしまいました
(^_^.)