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小原庄助さんを見習って家で朝からゆっくりと風呂に浸かるのも良いかも、お気に入りの温泉の素でも入れれば更に良し。
昔は立ち寄り温泉施設も今ほど多くは無く、温泉宿での日帰り入浴も一般的では無かったから、ツーリングをしていて少し大きな町を通過する時には煙突を目標にし銭湯を見つけて入浴したり、客の少ない時間帯を選んで飛び込みで温泉宿に行って風呂に入れて貰うとか、共同浴場や露天風呂を利用する事も多かった。風呂にあぶれたら山の中に入り川で身体を洗うとかはほぼ野良生活。
色々な温泉に浸かったが、懐かしかったり印象深かった温泉をいくつか挙げると、
・北海道の恵山、海浜水無温泉、とは言っても今のとは違い三段の浴槽がポツンとあるだけで訪問者も少なかった。干潮になり浴槽が姿を現したらフナ虫を避けながら入浴した。
・岩手の夏油温泉、80年代は内風呂を以外混浴だったような記憶がある、洞窟風呂まで全裸で往復していた。目の湯に浸かっていた妙齢の美女はいまだに覚えている。
・山形温海温泉の外湯。今は複数あるようだけどその頃は一つだけで多分正面湯だったと思う。かなり熱い湯で真ん中に丸い浴槽がありその周囲で身体を洗う、入口のかけ湯なんかは47~8℃位だったんじゃないかなぁ~、地元が殆ど、日焼けをした漁師さんらしいのも結構居いて「兄ちゃん、良い身体してんなぁ~」とか声を掛けられたことも何度かあり、そのまま漁船にスカウトされたらどうしようかと思ったりして。
・青森八甲田の田代新湯、熊が出そうな木道を通って行く。風呂は気持ちが良いのだが虻が多かった。
・今は無き福島湯野上温泉の野湯、保健所の指導で閉鎖となるまではライダーも多く利用していた。新潟や東北方面に行く時はここで一風呂浴びてからまた走り出す事もあった。
・岐阜下呂温泉の共同露天風呂、橋から丸見えだったが夜照明が落ちる頃には仕事を終えた中居さんとかも加わり結構賑わっていた。
・岡山三朝温泉の露天風呂、ここも道の直ぐ傍、民家の裏を歩いて行く。
・湯原温泉の露天風呂、今は制約が厳しくなったらしい。残念な話だ。
他にも知床の宿「地の涯」や福島木賊温泉なども好きな温泉だ。