モノスヤ☆のまきのテケテケあるある記。

花柳仲登嗣(モノスヤ)&仲真央(のまき)のコンビは2013年もブルワーズ青木を鋭意応援して生きます!!芸道も精進ちゅ♪

てんぽ。

2007-11-08 19:28:27 | いろんな話。
マニアックな話を書きます。


母R子が新聞のコラムか何かで面白そうな話を見つけたと言って。

「シキカワブダイの本」を探してと。
そういわれた時、咄嗟にアオブダイなどの魚を思い出しました。


よくよく新聞記事を見たら『色川武大』で、
それは”いろかわたけひろ”と読むようです。

色川武大で引くと必ずと言っていいほど『阿佐田哲也』の名前があり、
それは確か「麻雀放浪記」だったかなというオボロゲな記憶。

それもそのはずで、
「色川武大」では主に純文学を。
「阿佐田哲也」名ではギャンブル小説を発表していたそうです。


昨日、届いた一冊は母R子の想像とは違い文庫本で、
それだけで彼女の読書欲もスッカリ萎えてしまったようなのですが。

それでも一旦は手にとって読み始めました。

しかし、のっけから敗戦や過疎村や下半身喪失(?)などの暗い話で。

3話ほど読み進めて本を伏せました。

私この人の本読んでると暗い気持ちになる、というのです。


食卓に投げ伏せられた本が、
もったいないという気持ちになり私は興味もなかったのですが読んでみることにしました。

確かに最初の3話くらいは暗さが先に立ちますが、
そこを通り越すと。

「霊柩車をマイカーに欲しい」だの、
フライドチキンの孤独だの。

おソバ屋さんやトンカツ屋サンの話。

圧倒的に面白い話のほうが多いのです。


私が一番気に入った話は、「”仕事の鬼”の弁」というもので。

 何とか女房にダイヤの指輪ぐらい買ってやりたいと思って、
 競輪に行ったりするのだけれど、こういうときは女房はそうは思わない。

 (中略)

 そこへ行くと仕事は、指輪を買わなくても、女房はよろこんでいる。

というクダリが特に好きで、いちいちもっともだなと思って喜んで読んでしまいました。


それを母R子に読んで聞かせても、
ああだとかうんーだとかちっとも聞く耳持たないのでつまらないのです。


色川武大という人は表紙裏の画像を見る限り、
ちょっと汚れあんばいの単にオヤジに見えますが文章は軽くて美しく。

美しい、というか余計なものが削ぎ落とされて読みやすく。

私の好きな文調で小気味よく、
あっという間に文庫本は一冊読み終えてしまいました。


文章もテンポ感というかノリが私には大事で、
そこが好きと嫌いの分かれ目のような気がします。

それが踊りのタイプにも通じるようにも思うのです。


どんなに素晴らしいといわれる方の舞台でも、
どうしてもテンポやノリが身に合わないこともあります。

元々、芸のレベルの上手下手なんて私にはわかりません。


ただ好みの踊りか嫌いなタイプか、それだけ。

その好き嫌いが文章にも通じるようです。


そして、どちらにもいえることは飽きずにあっという間に時間が流れてしまうことかな。


久々に手応えのある書き手を知れて大変に満足できました。

母R子と分かち合えなかったのが唯一の残念でしたけど。



KYOTO JAZZ MASSIVE

2007-11-08 08:26:28 | いろんな話。
マニアックな話を書きます。


注文していたアルバム1枚は、
お願いされていた色川武大のエッセーと共に楽天から届けられました。


今回、手に入れたアルバムは【Shuya Okino】の、

 The Room Weekender

です。


伝説のクラブ『渋谷The Room』がプロデュースする、コンビネーション/MIX CD。

『渋谷The Room』の15周年を記念してリリースされる4作品の1枚を担当する、
プロデューサー「沖野修也」が結成したDJユニットが、"KYOTO JAZZ MASSIVE"

 キョート・ジャズ・マッシヴ です。 ← さっき読み方を知った


その名の通りジャズ界を支え海外進出もしてきたユニット。


私の生活に、クラブのクの字も無いのですが。
なぜか、この手の音楽が好きでありまして。

また、なんでか私の中にはジャズが根づいているんです。


元々このアルバムに行き当たったのは、
かねてより敬愛している大沢伸一率いるバンド【MONDO GROSSO】なのですが。

よくよく突き詰めると、
この”MONDO GROSSO”は先に挙げた「キョート・ジャズ・マッシヴ」の派生バンドだそうで。

90年代のアシッドジャズブームに乗って、
クラブでの生演奏スタイルが定着し評価を得たとのこと。

”MONDO GROSSO”は後に大沢伸一以外のメンバーが脱退。
以後、大沢伸一の個人名義となり様々なアーティストを起用してきました。

そこで欠かせない存在なのが、

 【Monday満ちる】

この人は生まれながらにジャズな人で。
(ジャズピアニストの秋吉敏子、ジャズサックス奏者のチャーリー・マリアーノの間に生まれる)

それを基にしてソウル・ドラムンベース・ラテンなど、
幅広いジャンルの音楽を作り続けています。

いずれも私の好みに、がっぱり一致する曲調。テンポ感とノリ。


この大沢伸一とMonday満ちるの存在が、
ふだんクラブには縁遠い私をクラブミュージックに惹きつけて離さないのでした。


私の中でジャズとクラブは繋がらないものだったのが、
この1枚に接点を見出したのでした。

もちろん”MONDO GROSSO”も”Monday 満ちる”も参加しています。


このアルバムで沖野修也という人を知ることもできたし。

一見、音楽界ではなく格闘界の人だと思ったことはこの際に忘れよう。

 (それは蝶野正洋だな)


日舞指導者は常に伝統邦楽に親しんでいると思われがちですが、
この私は普段まったくその手の音楽を聴きません。

嫌いじゃないんですが、そんなに好きでもないらしい。

着物を着るのも特に好きでもないんで。

なんで、この仕事に携わっているのか疑問に思うことも(多い)。


全てに共通するのは、
ひたすら踊ること(ジャンル問わず)が好きだってことでしょうか。

音楽が鳴っている時、
身体を揺すらないでいるのが苦痛です。


踊るアホラー。