モノスヤ☆のまきのテケテケあるある記。

花柳仲登嗣(モノスヤ)&仲真央(のまき)のコンビは2013年もブルワーズ青木を鋭意応援して生きます!!芸道も精進ちゅ♪

ちりとてちん

2007-11-17 09:13:50 | いろんな話。
やっぱり弱いんですよね私は。

『師弟関係』

というものに。


いわゆる芸道上の親子関係。それから広がる子同士の関係性。

どっぷり、これの中で生まれ育ったものとしては。
そういうの、ずるい!と思うんだけど泣かされてしまいます。

今朝の『ちりとてちん』が、それだ。


10月始まり当初、
前作の『どんど晴れ』の爽やかなイメージを引きずりながら観たもので。

なかなかモードチェンジできない母でしたが、
その割に私はスンナリとドラマに入り込めました。

母と娘の絆の深さ、みたいなものを描いていたのでね。
お祖父ちゃんと孫の繋がりも自分に置き換える部分もあり、
なんだかとても懐かしく観てました。


舞台、大阪に変わってヒロインが落語家さんのお宅に間借りする辺りから、
どんどんクローズアップされていくのが「師弟関係」。

一旦バラバラになったように見えた、
それが深いところではやっぱり繋がっているところが良くわかる今週のお話。

いよいよ師匠さんが落語に復活したところで今日は終わり、
それを目の当たりにする弟子の涙に交じって私の涙腺も緩みっぱなし。


これは師を持った人でないと、いまいち理解に苦しむ場面かもしれませんなー。


なんか偉そうなこと言ったとしても、
その道を歩むには師匠という先人の存在があって。

それで、こんにちの自分があると思うと。

やっぱり死ぬまで弟子の一人ですねん、と思いますねん。

なんぼ「先生」と呼ばれるようになったとしても、ですわ。

頭の下げたてなりません。


そんなことを徒然~思いながら観ていると、それはそれでしみじみとしたドラマでして。

『どんど晴れ』のような溌剌さとかヒロインの美みたいな華やかさは無いけど、
これがTHE!!芸道って感じで自分の初心も思い返せる気がします。

師匠あっての自分。

もうこれからは、くそっとかあんまり言いません(結局言うのかよ)。

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渡瀬恒彦さん演じる”師匠さん”から、
にじみ出る懐の深さがとても味わい深いです。

「おみやさん」ずっと観てるんだけど、
こんなに好い役者さんだったっけか?と驚くほど最近はふくよかで温かくて好き。

緒形拳さんも大好きだし、
グレー髪に愛を感じるのはファザコンなんだろうか?


ヒロインの貫地谷しほり(←最初は読めなかった)ちゃん。

確か大奥で観たような気がします、ちょっとクセのある顔してますね。
正統派美人じゃないと思うし、
スタイル抜群とかでもないと思いますが演技は達者。

安心して観てられます。

時折、織り交ぜられるコスプレが訳わからないんだけど何でも似合っててカワイイ。
京本政樹さんの時代調な支度が、すごいハマる。


同じ齢のせいか応援してしまう和久井映見さんの母親役も、
素っ頓狂なんだけど愛情豊かで涙を誘うし。

ヒロイン家族のそれぞれが個性的だけど人情味たっぷり。


個人的には前に取り上げた狂言師の茂山宗彦さんが、
そこぬけに泣き虫で好感度高いんですが。

(彼も親子で同業なのが、その涙に実感持たせてるんじゃないかなとか。)

それ以上に最近の一押しは加藤虎ノ助さんです。

4番目の弟子、徒然亭四草(しーそー)役で登場。


たぶん、この先来ると思われる宣言をしておきます。
黒毛派宣言と共に。


そこはかとない色気を持った男優さんです。好みだ。


師弟関係と共に恋の行方なんかも気になりだして、
ますます目が離せないドラマですよー。