里の家ファーム

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攻めの農業―輸出1兆円を目指す・・・?

2015年11月29日 | 社会・経済

安倍内閣のTPP総合対策本部は25日、農林水産物・食品の輸出額を現在の6117億円から2020年に1兆円にする目標を前倒し達成すると決めた。「攻めの農林水産業」である。しかしながら、その内実は外国産農産物を加工する工業製品の輸出が中心です。即席めん、みそ・しょうゆ、清涼飲料水・菓子などが半分を占めています。この原料となるのはほとんどが輸入農産物で、純粋の国産農産物は、牛肉、野菜・果物、米、花、茶での835億円。全体の約8%で、日本の農業総生産額8.4兆円のうち0.99%に過ぎません。これでは日本の農業再生にはなりえません。

 「輸出が増えた」と宣伝する米の輸出実績は2万7358㌧で、日本の全生産量844万㌧の0.3%に過ぎません。香港市場における新潟こしひかりの価格は950円/kg、アメリカ産コシヒカリは490円/kg、半値です。いくら品質の良い米を作ってもこの差は歴然としています。品質もそんなに違いはなくなっています。「大筋合意」では、7万8500㌧の輸入枠拡大を押し付けられています。
 輸出をTPP対策にするのは全くのごまかしです。TPPへの参加をやめ日本国民の生活と健康を守るため、国内消費者との連携が大事です。自国民に責任を負わず、「儲ける」ための国外輸出はまやかしです。