ミカンに多いβ-クリプトキサンチンと健康機能性
朝日新聞DIGITAL
みかんといえばビタミンCだけじゃない注目の栄養素
私はこれまで食品の健康機能性について20年間以上研究を続け、果物の健康維持や生活習慣病に対する予防改善効果の研究を重ねてきました。みかんは昔からビタミンCが豊富で風邪予防に良いと言われてきましたが、皆さんにもぜひ知っていただきたいのが、みかんに特徴的に多く含まれているβ-クリプトキサンチンというカロテノイド色素です。
みかんをたくさん食べると手が黄色くなりますが、これはこのβ-クリプトキサンチンが皮下脂肪にたまるためです。実はこの色素には様々な健康維持効果があることがわかってきました。
みかん産地である静岡県の三ヶ日町の住民約千人を対象にした10年間にも及ぶ栄養疫学調査を行った結果、β-クリプトキサンチンを一定以上含むみかんを食べることで、骨粗しょう症リスクが軽減されることが判明しました。閉経後の女性ではβ-クリプトキサンチンを多く摂取している方ほど骨粗しょう症の発症リスクが低下することがわかったのです。
β-クリプトキサンチンの食べ貯めで健康維持
そのほかにもβ-クリプトキサンチンは肝機能改善、動脈硬化予防、メタボリックシンドローム予防などに関しても効果が期待できる研究結果も得られつつあります。またβ-クリプトキサンチンは吸収性が良く体内に蓄積しやすいことから、みかんシーズンに食べ貯めができるお得な栄養素でもあります。1日あたりの摂取は3mgが目安ですが、これはみかん約3個分=270g。実はこの色素、研究のために試薬として買おうとすると非常に高価なのですが、生のみかんであればとても手軽に摂取できます。ぜひ今が旬の美味しいみかんをたくさん味わって、皆さんの健康維持に役立ててみてください。
ただし、残留農薬にはご注意を!
みかん、大人4個、子ども1個 2016年10月23日 | 健康・病気
今年もミニトマトのジュースづくり。
ハウスがつぶれる前は2.3回作っていたのですが、今は1回だけになってしまいました。そんなわけで今年も新たなお客さんにはお届けできないのが残念です。
冷凍保存しておいたミニトマト。
加熱しながらつぶしていく。
分離機を通って出てきたもの。
アクを取ります。
加熱消毒した空き瓶に詰めていきます。
出来上がり。
シールを張って、少し熟成させてから出荷です。