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GPIF理事の癒着疑惑 大臣へ報告 7カ月せず

2025年03月13日 | 社会・経済

「しんぶん赤旗」2025年3月13日

 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の国債取引をめぐり、植田栄治理事・最高投資責任者(元ゴールドマン・サックス証券取締役)と特定の証券会社との癒着が疑われたにもかかわらず、所管大臣の厚生労働相に報告が上がったのは疑惑発覚から7カ月後だったことが、本紙の情報開示請求で分かりました。GPIFの隠ぺい体質とともに厚労省の監督体制が問われます。(佐久間亮)

 GPIFは約250兆円に上る公的年金積立金を金融市場で運用する公的機関。原資は年金保険料です。

 GPIFをめぐっては、内規の原則から逸脱して、国債取引を長期にわたって特定の2証券会社に独占させていたことが、2023年12月の内部通報を契機に明らかになっています。GPIFから調査を委嘱された法律事務所は24年3月、2社の選定を植田氏が主導し、うち1社については同氏が証券会社時代に築いた「人的な関係性」の有無を選定の判断材料とし、投資情報まで伝えていたとする調査報告書をまとめています。(本紙1月26日付で報道)

 今回、本紙が情報開示請求で入手したのは、厚労省の24年7月23日付の「厚生労働大臣説明資料」。同月26日の同省審議会でGPIFの国債取引をめぐる問題が議題となるのを前に、厚労相に調査結果を説明する資料です。同省は同資料以前に厚労相に問題を報告した記録はないといいます。

 報告の遅れに加え、報告の中身も問題です。同資料に記載された経過説明は、植田氏が過去の取引実績などをもとに2社を選定したが、癒着や法令違反は認められなかったとするのみで、植田氏が自らの「人的な関係性」で企業を選定したという調査報告書の核心に触れていません。厚労省は、資料作成時点では調査報告書に目を通さず、GPIFから口頭で調査結果の説明を受けていたといいます。GPIFが調査結果の核心を隠した疑いもあります。

 厚労省とGPIFは調査で癒着の証拠が見つからなかったことから、植田氏を理事に再任し、最高投資責任者の地位に置き続けています。

 

 

GPIF疑惑 大臣報告7カ月後 厚労省に当事者意識欠如

証券関係者も「驚き」

 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の国債取引をめぐる疑惑の報告が遅れたことについて、厚労省の担当者は「所管する組織の内部通報を大臣にいちいち報告することはない。法律事務所の調査を待った」といいます。

 しかし、今回疑惑の中心にいる植田栄治氏は、独法の職員や大勢いる役員の1人ではありません。250兆円という巨額の国民の資産を預かり、世界最大級の機関投資家と呼ばれるGPIFの最高投資責任者です。そのうえ内部通報で発覚した疑惑の中身は、植田氏が自らの「人的な関係性」で企業を選定していたという、「外形的に癒着が疑われるケース」(宮園雅敬GPIF理事長、2024年3月25日)です。

 理事長の宮園氏でさえ、内部通報まで国債取引の2社独占を知らなかったことが取材の過程で明らかになっており、植田氏の独断専行の異様さが際立っています。

 特定企業との癒着は不正常な資産運用の温床となり、年金積立金という国民の財産の棄損につながりかねません。法律事務所の調査を待っていたという厚労省の回答からは、事態の重大性に対する緊張感も、自身が問題の渦中にいるという当事者意識も全く感じられません。市場のクジラと呼ばれるGPIFの監督官庁として無責任と言わざるを得ません。GPIFに対する同省の統治不全が、植田氏の独走を許す土壌となった疑いもあります。

 GPIFから調査を委嘱された法律事務所は、植田氏らの携帯電話やパソコンのデータなども調査し、癒着を裏付ける証拠は「発見されなかった」としています。しかし、厚労省によれば、今回の調査の対象は業務用の携帯電話とパソコンだけ。近年、証券会社などで癒着の疑いが生じた際は、私物の携帯電話やパソコンにも調査が及ぶことが一般化しているとされています。今回の法律事務所の調査が十分だったと言えるのかは疑問が残ります。

 ある証券業界関係者は、GPIFは公的金融機関のなかでも厳格なルールに基づいて取引企業を選定している印象を持っていたとし、「植田氏が人的関係で選定したのが事実だとすれば驚きだ」と語ります。「証券会社で担当者が人的関係で取引企業を選定すれば必ず問題になります。人的関係は選定の入り口になることはあっても、ゴールになることはあり得ません」

 証券業界からも異常さが指摘される企業選定が、なぜ植田氏のもとで可能になったのか、癒着は本当になかったのか―。疑惑を解明し、国民に対して説明する重い責任が、厚労省には課されているはずです。

 

発覚時に報告すべきだ

元経済産業省官僚 古賀茂明さん

 官僚からすると、大臣に報告すると自分の責任が問われかねないので、なるべく問題を隠そうとする傾向があります。「赤旗」などが調査し報じなければ、国民に知らせないままひそかに問題を処理してしまう。法律事務所の調査も、往々にして問題はなかったというお墨付きを与えるものになっています。

 本来は問題が発覚した時点で大臣に報告し、指示を仰ぐべきです。国民の資産の運用には一点の曇りもあってはいけません。GPIFの運用に疑いが生じたのであれば、所管する厚労省にとっても非常に大きな問題だと捉えるべきです。

 疑われること自体が大問題で、癒着の証拠が見つからなかったから問題なしというのはおかしい。厚労省が調査報告書を読んでいなかったというのも、官僚の常識からいって考えられません。


苦しい生活の中で払い続ける「年金」。
この「年金」で「遊ぶ」上級国民。
そんな感じか!

今日、無事に退院してきました。
更新もない中、大勢の方に訪問いただきありがとうございました。
「術後が痛くて大変だ」と、脅かされてきたのですがそれほどでもありませんでしたよ。
手術後の飯も普通食だった。
(後で聞いたら間違ったそうで、本当はお粥)
でも、食べ物を飲み込む時は痛くないけど、空気を飲む時の方が痛い。
この間、ほとんど運動していないのでこれから少しづつ慣らしていきます。

4Fの病室から、退院直前に。ここは旭川市。