「しんぶん赤旗」2022年3月12日
ロシアのウクライナ侵攻に対し、全国八つの高校生平和ゼミナールが抗議声明を発表しました。抗議声明の発案者の沖縄県糸満市に住む上原一路(ひろ)さんにその思いを聞きました。(加來恵子)
毎日多くのウクライナ市民が亡くなったとか、子どもが地下で泣きながら避難しているとか、戦争が始まったことが報じられていることに胸が痛みます。
戦争が始まったことを友人に伝えて、「この問題を掘り下げてみよう。学んでみよう」と呼びかける勇気もなく、発信する勇気もありませんでした。でも、せっかく高校生平和ゼミナールを沖縄で結成して、全国の高校生と一緒に日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める署名も始めているので、「全国の高校生と一緒だったら行動が起こせる」と思い、抗議声明の草案をつくりました。
その後、東京の高校生平和ゼミナールからの案も取り入れ、完成させました。
ネット上で、戦争反対をシェアしたとき、ある先輩が反応し「核兵器禁止条約に参加するように言いながら、戦争反対というのはおかしいのでは?」と反論されました。
核兵器を保有することは「抑止」になる、攻められない。核があるから平和になるというのです。核兵器があるから平和ではなく、核兵器におびえる状態が平和なのかということを本当に問いたい。
国のトップにいる人たちが、核保有を言い始めていることが怖いです。いまのうちに学び、若者から「核兵器禁止条約を批准せよ」という声を広げていかなければいけないと思います。
核兵器による威嚇、脅しをやめさせるために、核兵器使用ができないように日本こそが禁止条約を批准して、国民世論、世界の世論で戦争も核兵器もない世界の実現を迫ることをしないといけません。
13日に高校生平和ゼミナールが主催し、オンラインでウクライナ問題について学ぶ機会があります。まずはそこから始めます。
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「高校生平和ゼミナール」ツイートより
若い人たちの純粋な気持ちが嬉しいです。
今日は朝方に日が照もその後は雪となり、時折吹雪状態、今も降り続いています。
昨日の写真ですが。
積雪は90cm。
融雪剤(木灰)を撒いたところと撒かないところ。
若い人たちのこういう活動を聞くと嬉しいですね!
8日の赤旗にも、ひとりで平和を訴えている、17歳の高校生の記事がありました。
友達が聞きに来ているということでしたが……。
若い力に期待し、応援します!!!