「東京新聞」社説 2025年1月13日
観測史上最高の暑さになった昨年の夏、北海道から九州まで、中学生から29歳の若者たち16人が、大手電力事業者10社に対し、地球温暖化の要因となる二酸化炭素(CO2)の排出削減を求めて、名古屋地裁に提訴しました。「明日を生きるための若者気候訴訟」と銘打って。
「産業革命後の世界の平均気温の上昇を1・5度までに抑える」-。国連が国際社会に求める世界共通の目標です。さもなくば異常気象が激化して、何が起きるかわかりません。
訴状などによると、被告10社が日本のエネルギー関連のCO2排出量に占める割合は約3割に達するのに、排出量が多く国際社会では廃止の流れにある石炭火力をこの先も長く使い続けようとしているなど、対策が不十分-というのが「明日を生きる若者」たちの主張です。このままでは深刻さが加速する気候危機を回避できない。国連が示す1・5度目標実現への道筋に沿い、すみやかにCO2を減らして、と訴えているのです。
原告の一人、九州大学土木工学科3年の高田陽平さん(21)=福岡市=が気候問題に関心を持ったのは高校2年の時、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんのスピーチを動画投稿サイトのユーチューブで見たのがきっかけでした。
2018年の暮れにポーランドで開かれた国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)。当時15歳だったグレタさんは、居並ぶ世界のリーダーたちに、次のように訴えました。
「例えば2078年に、私は75歳の誕生日を迎えます。その時私の子どもや孫たちが一緒に過ごしていれば、彼らは今のあなた方について、私に尋ねるかもしれません。まだ行動できる時間があるうちに、なぜ何もしてくれなかったのだろうかと」
◆今できることをする
同年代のグレタさんが抱く危機感と未来へのまなざしに共感し、高田さんは複数の環境NGOに関わって気候危機の実相を学び、訴える活動を始めます。昨年11月には、アゼルバイジャンで開かれたCOP29にも参加しました。
「正直、訴訟の当事者になることに抵抗感がなかったわけではありません。でも『自分なんかがいくら動いても、世界は何も変わらないよ』とあきらめてしまえば、結局被害を受けるのは自分自身ですからね。今できることを希望を持ってやっていこうと思っています」と、高田さんは話します。
自らの将来に不安を感じ、政府や電力事業者に、要求を突きつけるだけではありません。原告の多くは「その次の世代」が生きる未来への責任感を口にします。
高田さんは言いました。
「今の小学生は、夏休みの天気のよい日に、外でのびのびと遊べない。まるで戦時のように警報に追い立てられたりしています。なぜこの子たちは…と、大人になったばかりの自分も責任を感じてしまうんです」
大人とは、成人とは、未来を「壊す人」ではなく、自分自身とその次の世代がより良く暮らす環境を「築く人」、今できることをする人だと思うから。
「おかしいと声をあげた人の声は決して消えない。その声が、いつか誰かの力になる日がきっと来る」。24年度前期のNHK朝ドラ「虎に翼」のヒロイン、佐田寅(とも)子のセリフを思い出しました。
◆学びつつ、気づきつつ
さて、新成人のみなさん、おめでとうございます。ことしも書家でタレントの矢野きよ実さんに、贈る言葉=写真(略)=をしたためていただきました。
<後悔は持ち去る わたしが あなたよ輝け>
「私たち世代が残した後悔は、私たちが持ち去ります。あなたたちは、自分と子孫の輝かしい未来のために、今、なすべきことをなしてほしい」と。
大人としての成長の階段を今のぼっていくみなさんへ、「その前」を生きてきた世代から、自戒も込めたエールです。
新成人の皆様おめでとうございます。
今の社会、夢も希望も持てないような状態が続いています。
でも必ず変えることができます。
ぜひ、変える主体となって生きてほしいと思います。
こんなビデオ見つけてしまいました。
食料品の値上がりで給食を作る方たちも大変な状況です。
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園のようす。
今日は畑の納屋の雪降ろしです。
屋根からの1枚。
全部はできないので、ぐるりと雪庇になるところだけですが汗をかきました。
松の葉。
以下閲覧注意。(トガリネズミの亡骸です)
久しぶりにネズミ捕りにかかってしまいました。