規正法違反の疑い
「しんぶん赤旗」2024年6月22日【社会】
家具最大手「ニトリホールディングス」(本部、東京都)は、一企業としては異例といえるほど、多くの政治家にパーティー券代を支出しています。形はパーティー券代ですが、議員側からみると実際には献金にあたり政治資金規正法に違反する疑いも出てきます。(三浦誠)
本紙が総務省の政治資金収支報告書から集計したところ、ニトリは2022年に27政治団体から合計3620万円もの政治資金パーティー券を購入しました。パーティー券の相場は1枚2万円なので、1年間で同社から計約1800人がパーティーに出席した計算です。
それだけの人数が本当にパーティーに顔を出したのか―。
ニトリに支払い分の人数が参加したのか質問したところ、「パーティー券の購入については法令に従い、適正に行っている」としか回答がありません。
そこで参加が現実的なのか、収支報告書や同社の資料を分析してみました。
同社の有価証券報告書によると、22年2月20日現在で、東京本部の従業員数は718人です。
他方、同年4月には岸田文雄首相や自民党の麻生太郎副総裁や派閥など計7団体のパーティー券を購入。金額は合計870万円。同月だけで435人もが参加することになります。
同年12月には6団体のパーティー券を購入しています。同19日(月曜日)には岸田氏と野田聖子元総務相のパーティーが都内の別々のホテルで開催されています。岸田氏側には75人分150万円を購入。野田氏側には50人分100万円を払っています。年末の平日にこれだけの人数をパーティーに参加させるのでしょうか。ちなみに22年には、ニトリが購入したうち、同日開催のパーティーが7組もありました。
政治資金規正法はパーティーを「対価を徴収して行われる催物」と定めています。あくまでもパーティーに参加することが前提にした支払いです。総務省は、催し物に参加しなかった分の支払いについては、「寄付」(献金)にあたると整理しています。
つまり支払ったパーティー券代に応じた人数がニトリから出席していなければ、政治家側は収支報告書でパーティー券代として扱うのではなく、「寄付」として処理をしなければなりません。
この時点で政治家側に問題が発生します。ニトリにパーティー券を買ってもらった27政治団体は、いずれも規正法で企業・団体献金を受けることが禁じられています。ニトリのパーティー券代が「寄付」となると、違法な献金を受けたことになるのです。
同社からのパーティー券購入の合計が多かった岸田氏(計450万円)、自民党の茂木敏充幹事長(計400万円)、麻生氏(計300万円)に、購入金額に応じた人数が出席したのか質問しました。麻生氏が適正に開催していると回答しただけで、ほかの2氏から返事はありません。いずれにせよ詳細な回答は拒否しており、説明責任が問われます。
自民党に廻すほど金が余っているのなら、自社で働いている社員やパートの賃上げに使ってはどうでしょう!
または販売価格の「値下げ」とかね。
あほか!
もうオタクで買うの止めた。
園のようす。
今日の収穫
わたしが食べる分だけ作っています。
巴旦杏
ナワシロイチゴ