「さらば夏よ 辛い恋よ・・・・・」
引き潮 矢沢永吉
40周年コンサートにいった。
60代の初老で、67000人を、世代を超え、性別を超え、ジャンルを超え、エンターテインメントとして妥協しない。
最高だった。
高校を卒業してバックひとつに書きためた楽譜を持って、夜行で東京を目指し、疲れ果てたところに飛び込んできた「ヨコハマ」の文字。
キャロル時代から40年らしいが、「成り上がり」「暴力青春」「ゴールドラッシュ」はバイブルだ。
同じように上京した気持ちがよくわかる。
僕も、ひとりで上京した時は、期待も勿論だが、「俺ってこの後、どうなるんだろう・・・」という不安がどっしりと、霞のように、何ともいえない空気感としてあったのを覚えている。
誰も知り合いいなかったもんで。
あれが若さのできる技だが、E.YAZAWAは「別格」である。
我々地方の「あまり出来のよくない音楽好き」に夢と行動力をくれた。
僕らは、戦争を知らない。
僕らは、ビートルズを知らない。
僕らは、ベトナム戦争を知らない。
僕らは、安保と学生運動を知らない。
ベビーブームで、偏差値と競争にさいなまれていた。
1番がいれば、必ずラストがいる。
優等生がいれば落伍者もいる。
そんなとき、TVに出てきた矢沢、は「成り上がり」をコカコーラのCMでぶちかました!
それがこの「E.YAZAWA心酔者」の群れである。
Tシャツもコンナニ「E.YAZAWA」があるのかと思うほどの種類が歩いている!
もはやグッズではなく、「ブランド」である。
帰りが大変だったことは言うまでもない。