先ほど、友人から電話が入り、某番組制作会社が自己破産した、という。
この会社、半年ぐらい前から、「料金を分割支払いにしてほしい」と資金繰りの悪化をほのめかせていた。
番組制作会社で「会社更生法」はなかなか適応されない。再建しようという債権者がいないからである。
当然分割支払いだった残りは「焦げ付き」になる。
これに遭遇してしまった取引会社は、俗に「泣き寝入り」しかないのである。
つぶれた会社にも、取引していた会社にも、お悔やみしか言えないのだが。
問題は、そういう状態の会社に業務を発注し、制作をさせ、取引会社に取引をさせた、放送局および放送局関連会社にも大きな問題がある。
現実として、TVをはじめとした「マスコミ」は大いなる危機に遭遇しつつあると言っていい。
ネットの出現が、ライフスタイルも大きく変えようとしている。
ダウンロードで音楽は購入→レコード会社、CDショップの衰退
動画サイトでのストリーミング配信、無料化、無法化→TV番組にスャ塔Tーがつかない→予算がない→面白い番組が作れない→クライアントは足元をみてくる→衰退のしわ寄せは制作会社
という構図が当たり前田のクラッカー。
しかし一向に世の中はのんきで疎いのはなぜなのか?
目先の利益や目先のあまーい言葉で「先延ばしをさせられていることに気づかない」のだ。
私はリップサービスは嫌いなのでズバズバ言っているが、上手くわたる人もウジャウジャ見てきた。
すべては問題の先送りでしかないのだ。
今回の出来事は、当然、交渉条件に反映できる。私たちは逆手に取ることが出来るからである。
問題定義にもつながるであろうし、勿論、我々自体も粛清をしていかなければならない。
時代が変わってきていることに素早く対応し、5年後、10年後のビジョンを持って運営するのが政府も企業も必要であろう。
マスはなくなることはないだろうが、規模は縮小し、少人数で技術革新は「無人化」「FA(ファクトリーオートメーション)」に進化してゆく。
対応できない会社や、人は「戦力外通告」をどんどんされるのである。対応できないのだから仕方がない。
生きものの歴史で恐竜が滅ぶように、臨機応変でなければ生きてゆけない業種になりつつある。
氷河期がきて食糧難になっても行きぬける知恵と蓄えと体質を作っておきたいものだ。まさにダーウィンの進化論である。
楽しくなってきたぞ。