現在育休をとっているスタッフからメールが来た。
うれしい知らせである。
育休といっても、平凡ではない。
子供は「無脾症」という天からの運命を預かって生まれてきた。
心臓にもかなりの問題を抱えて、出産後延命手術に耐え、過酷な日々を乗り越え今日にいたる。
一言で言えるものではない、育休である。
そんな小さな命は、「生きるという希望」を胸に抱き、ひとつの大きなハードルを乗り越えた。
2度目の手術の成功である。
下記のメール、11月25日のものであるがご紹介したい。
今朝順番が繰り上がり、八時半から手術が始まり、十五時半に終わりました。
癒着で心臓に辿り着くまでに時間がかかり、予定より二時間長かったのですが、心配していた不整脈もなく、成功しました。
一回目の術後より顔色も良くほっとしました。
執刀医は術前術後を他の医師に任せ、手術のみに専念するようになってから、十五キロ痩せたそうです。
命を削って、子供達に生きるチャンスを下さっているのだと思いました。●●(子供の名前)も生かされています。感謝。応援ありがとうございました。
医療というのは万人のためにある。さまざまなケースがあるが、もっとも重要視されなくてはいけないのは、「子供」であろう。
これからの日本を、世界をしょって立つのはやはり若い力なしには考えられない。
さまざまな問題で、政治は揺れ、経済状況は不安定ではあるが、歴史は絶えることなく未来に続いている。
そのためには、「新しい命の重要さ」を誰もが軽々しく考えてはいけない。
私たちが、いま、文句を言いながら、愚痴を政治や上司にぶつけながら生きているのは、ある意味で「幸せ」なことであることに気がついて欲しい。
人生を無駄にしないでほしい。
この「育休」に対してだけでも企業の風当たりがまだまだ強い。
彼女は非常に優秀な番組編集者である。凛として編集現場をしきり、弊社立ち上げ当時から数々の過酷な現場を駆け抜けた同士である。
番組編集とは、番組制作の最終工程に近い。これで出来の良しあしが決まるといっても過言ではない。
簡単になれるものでもなく、常に指名をされるのも「一握り」といっていい。
彼女は、その一握りの人材であり、映像編集、構成を携え、難題に答え、TVの文化をしょってきたのだ。
復帰を心から祈っている。
にもかかわらず、放送局側は「下請けの産休・育休ですから」と頭のすげ替えなどいくらでも出来るような言い方をする。
マスコミで大声で行っていることと、自分たちの立場は逆である。
確かに放送局の正社員になることは、有名大学卒の学閥やコネクションがないと難しいのかもしれない。
局員様になれば、大手を振って産休・育休取れるかもしれない。組合の強さや労基に守られ守るシステムが確立されている。
しかし、我々下請けはどうだろう?
子供産みたくても、徹夜だらけで薄給で働くADをはじめ、まさに「権威力のピラミッド」が作られている。
そして、気がつくと年を取っていたり、身体を壊していたりする。
この保証は一体だれが????といいたい。
先日もある放送局の管理職が「結婚して帰る時間が気になるようでは終わりだな」と前日ゴルフで休んでいたプロデューサーに言われたと行きどころのない話を某制作会社のDに聞かされた。
やはり、生活保障された退職後も関連会社への天下りが約束された人たちにはわからんのかも知れんが、「現場で文化を支えているのは我々だ!」と声を大にして言いたい。
制作会社経営側もそんな奴らには凛として闘うべきだ。
予算がないからをすべて飲む前に、公的機関に相談しよう。
話を戻すが、みんな安心して将来のことを考えられる環境づくりのために「ひとつの小さな命」がすくすくと育ってくれることをみんなで支援しようではないか!
そして、都合のいい社会構造と闘うには「連帯」も大切である。
僕らのギャラ下げる前に自分たちの給料下げて、社会貢献したらいかがか、上座の方々!
そして、医師の数、いや、数だけ増えても無能ならだめ!
心身共に健全で、「患者の心と体を守る」、医師を早急に育成することに税金を使っていただきたい!
人と人のつながりのある地域づくりにまずは力点をおいて、議員給与など最高のボランティア精神の上に成り立つよう、国民平均給与所得に連動して国策、県市区町村策の成功報酬にしたら税金の無駄減ると思うぞ。
福沢諭吉の言葉をもう一度、議員は習ってこい。