うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

【夏休み補完】陸奥ねぶた紀行【2010/8/6-8】

2010年09月23日 23時23分01秒 | えぞ日記(北海道編)・・日常
ご無沙汰しております。
今週は休みが続き、夏休みが戻ってきたかのような感覚で過ごしています。
(例年なら、まだ夏休み帰省中なのですけれども)
先週末は、つどーむで開催された中古車の大展示販売会に行き、とある車に一目惚れしてしまい、おかげでここのところ悶々とした日々を送っています。私は妄想癖が強いので、既に頭の中はその車でアクティブな日々を過ごす私の妄想でいっぱいになっております。現実的には、自家用車を運用する金銭的余裕はまだ出来ていないので、来春以降の話になるかと思います。(それまではひたすら妄想で荒野を駆け巡る日々が続きます・・)

さてさて、もう9月も下旬に入り、本当に秋らしい気候になってきました。最近は気温も20度まで上がらない日が出てきたので、久しぶりに上着を押し入れから出しました。
そんな今日この頃ですが、当ブログではこれまで疎かにしていた夏休みの記事の補完をせねばなりません。
というわけで、今回は8月上旬に行った、陸奥ねぶた観賞旅行の記事を補完することにします。あのときは暑かったなぁ・・。


8月6日金曜日、夜10時の夜行急行「はまなす」で札幌を出発しました。
実は、この出発の直前まで私は修羅場にいました。レポート課題6つを前日から2日間で書き上げていたのです。いやまあ、原因は私のスケジュール管理が悪かったためなのですが、あれだけの種類のレポートを書いたのはさすがに初めてでした。
書き上げられなければ、旅行にはそもそも行けませんでしたが、なんとか夜9時過ぎに全てのレポートをメールで提出し終わり、一旦帰宅して準備を整えてから、札幌駅へ急ぎました。


既に夏休みに入っているため、急行「はまなす」の指定席は満席。最悪自由席で立ったまま過ごすことも考えていたのですが、発車5分前に乗車したところ、自由席はガラ空き・・。余裕で窓側の席に座れたどころか、通路側の席まで占有できました。


普通車自由席

私が今回利用したのはこちらの座席。ごくごく普通のリクライニングシートです。



普通車指定席「ドリームカー」
通常、急行「はまなす」の指定席はこの「ドリームカー」2両と「のびのびカーペットカー」という横になれる車両1両の計3両で運行されます。この「ドリームカー」には元グリーン車の座席が使われており、リクライニング角度が深く、フットレストまで付いていて、快適な座り心地です。しかし、この日は繁忙期対応のため、指定席・自由席ともに車両を増結しており、増結車両は全て自由席仕様でした。せっかく指定席を取ったのに、満席の自由席車両で一晩を過ごすという悲劇がそこかしこで繰り広げられていました。可哀そうに・・。

ちなみに、普通車指定席「のびのびカーペットカー」の外観は、独特な雰囲気です。


↑2007年の乗車時の写真。
実は、私はこれまで急行「はまなす」には2回乗車したことがありました。1回目は2003年の8月、高校の生物クラブの研修旅行の帰りに函館から青森まで乗車、2回目は2007年の3月に札幌から青森まで乗車し、どちらも八戸から東北新幹線に乗って東京へ出ました。北海道での滞在時間を少しでも伸ばす上で、津軽海峡を夜行列車で越えるのが便利なのです。今回は週末2連休を効率的に使うため、この列車を利用して極力移動時間を抑えたわけです。


「急行」という種別の列車は、少なくともJRでは絶滅危惧種になっています。残るは大阪-新潟間の夜行急行「きたぐに」と、この「はまなす」の2つのみなのです。しかも、北海道内ではここ数年で夜行列車が次々と廃止されたため、道内唯一の夜行定期列車でもあります。
そんな「はまなす」ですが、客車にだいぶガタが来ており、凹凸や錆が目立ち始めています。廉価な青函連絡列車としての役目は重要なので、少なくとも北海道新幹線が新函館まで延伸するまでは列車の廃止は無いと思いますが、この車両でそれまで運用できるかはちょっと心配なところですね。


さてさて、閑話休題、8月6日夜10時に札幌を出発した急行「はまなす」は、順調に道南を南下し、函館に翌午前3時前に到着。ここで機関車を道内運用のDD51形ディーゼル機関車から青函トンネル専用のED79形電気機関車に付け替えました。多くの乗客が休憩のためホームに降り立ち、機関車の付け替えの写真を撮る人も結構見かけました。
函館駅は連絡船との乗り継ぎに適した終端駅構造となっているため、ここから青森駅までは進行方向が逆になります。


後ろ向きのまま長さ54kmの青函トンネルを通過、午前5時頃に青森県に上陸しました。進行方向左手の車窓からは、陸奥湾を光に染める朝日が見えました。


午前5時40分、青森駅に到着。朝の駅は清々しかったです。
急行「はまなす」は客車列車なため、停車駅ごとに制動による客車同士のぶつかるショックが感じられます。特に今夜は連結車両が多かったからなのか、いつにも増してショックが大きく、正直あまり眠れませんでした。しかし、この日はねぶたを3つも見て周る強硬スケジュールを予定していたため、早く目を覚ます必要がありました。


そ・こ・で、駅ならではの立ち食い蕎麦ですよ。その名も「八甲田」という蕎麦屋で天玉そばを食べました。おばちゃんも親切な対応だったし、これで一日を頑張る気力が湧きました。