久しぶりの更新です。
中間審査会と雑誌会(ゼミ)、そして我が第二号論文の投稿も一段落して、今は割と暇です。来週半ばからは新たな実験が本格的に始まるのですが、それまでの短い間は平和な日々を送れそう・・。
そうそう、我が第二号論文についてですが、実は4月26日(中間審査会の日)の夜に、ジャーナル側から受理したとの連絡が来ました。その後、先週末に掲載前の最終校正を終え、昨日(5月12日)からweb上での公開が始まりました。今月中か来月には実際の誌面に掲載される見込みです。論文の内容などについては、掲載後にブログ上で詳しく説明しようと思います。
さて、飛び飛びで春休みの九州墓参り旅行について書いてきましたが、いよいよ最終盤の長崎市街散策編を紹介することにします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4月1日、エイプリルフールであり新年度初日の朝を、私は長崎で迎えました。
ホテルの大浴場で朝風呂を堪能し(お客さんが少なかったので独占でした)た後、朝食バイキングで朝からお腹いっぱいになりました。このホテルはバイキング料理に定評があり、予約に使ったwebサイトでも料理の項目での満足度がとても高かったのです。実際、部屋の設備に色々不満を呟いていた我が家族も、朝食を食べた途端にご機嫌になっていました。
10時前にホテルをチェックアウトして、長崎市街へと向かいました。
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最近テレビ番組で見て、行ってみたいと思っていた出島のオランダ商館跡にやって来ました。
この門(平成18年復元)は出島の北側にあり、現在は国道に面しています。しかし、江戸時代には門の前は桟橋になっていて、オランダ商船から降ろされた品々がこの門を通って出島内に運ばれていたそうです。つまり、文字通りここが江戸時代の日本の玄関口だったわけです。
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出島案内図。
目下長崎市が復元計画を進めており、徐々に往時の姿が甦りつつあります。
地図上の緑色の区画が復元された部分です。現在までに出島西側の10棟が完成していて、今は中央付近の復元に取り掛かっています。
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こちらは復元区画のメインの建物、カピタン部屋です。
当時のオランダ商館長の住まいであり、応接室も設けられています。
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カピタン部屋の見取り図。
主要な部屋は2階に集まっています。2階だけでも約250畳と、かなりの広さがあります。
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内部はこんな感じ。
和様折衷というか、畳敷きの部屋なのに洋室仕様の不思議な空間です。
現在は見学の際に靴を脱いで上がりますが、当時はどうだったのでしょうね。
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食堂ではクリスマスの晩餐を再現して展示していました。
出島に滞在する商館員は、毎晩ここに集って夕食を共にしていたそうです。
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カピタン部屋の涼所。
長崎は温暖な気候ですから、オランダ人にとって夏場はさぞかし暑かったことと思います。カピタン部屋の南西側は大きなピロティになっていて、ここで暑さを凌いだそうです。
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江戸時代の長崎。
当時、カピタン部屋の涼所は海に面していました。南向きの窓からは、湾内に浮かぶ船たちが一望できたことでしょう。
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現在の出島周辺。
明治時代の河川改修と港湾整備の結果、出島は完全に陸に取り込まれてしまいました。
長崎市の中長期計画では、出島北側を流れる中島川の流れを北側にずらし、国道を海側に付け替えることで出島跡を完全に復元する予定です。周辺は市街地ですから、完成までは相当な年月がかかりそうです。
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出島を見終わった私たちは、次にグラバー園近くにやってきました。
こちらはグラバー通りの突き当たりに位置する、大浦天主堂です。
正式には日本二十六聖殉教者堂といい、江戸時代末期に造られた現存最古のキリスト教建築として、国宝に指定されています。
ちなみに、原爆被害で有名な浦上天主堂とは異なる建物です。(名前が似ているので、私の頭の中ではごっちゃになっていました)
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小倉を夕方に出る新幹線に乗る予定だったので、長崎滞在可能時間もあと僅かになっていました。
そのため、グラバー園は私だけで見て周ることに・・。
園内は、2つのオートスロープで頂上に登った後、下りながら保存建物を見学する順路になっていました。
オートスロープのデザインもなかなか洒落ています。
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グラバー園の最高所には旧三菱第2ドックハウス(移築)が建っています。その2階ベランダから、長崎港の様子が一望できます。
鯉の泳ぐ池の先に、三菱重工長崎造船所が見え、実に良い眺めです。
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同じ場所から昨晩の宿周辺の様子を見てみました。
斜面にへばり付くように建物が並んでいて、少し沖縄の首里の辺りの街並みと似ています。
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グラバー園の対岸の三菱重工長崎造船所を高倍率で見てみると、整備・艤装中の護衛艦が見えました。
右側の船が整備中のイージス艦「こんごう」、左側が建造中の次世代汎用護衛艦「あきづき」です。どちらも半径数百キロ圏内の数百個の目標に同時に対応できる能力を備えた超高性能艦(「こんごう」はアメリカ製のイージスシステム、「あきづき」は国産のFCS-3Aシステムを搭載)で、護衛艦好きには堪らない並びです。「こんごう」型護衛艦はミサイル防衛(MD)の要としての役割を担っており、作戦時には「こんごう」型をMD任務に専念させるため、「あきづき」型護衛艦が「こんごう」型を含めた艦隊の防備を担うことになります。
特に、「あきづき」は昨年秋に進水、来年春に竣工予定の最新型艦なので、その建造中の姿を見られただけでも、はるばる長崎に来た甲斐がありました。
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グラバー園では桜が満開でした。
今年は寒い日が続き、地元の奈良ではなかなか桜が咲かなかったので、ここで初めて満開の桜を見ることができました。
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グラバー園内の一番下に、メインの建物であるグラバー邸が建っていました。
社会科の教科書にも載っている有名な建物ですが、残念ながら時間が無いのでゆっくり中を見られませんでした。。
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グラバー園の出口には、長崎伝統芸能館という建物があり、長崎くんちや龍(じゃ)踊りの資料が展示されていました。
長崎くんちはいずれ実際に見てみたいと思います。
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グラバー通りで家族と再び合流。12時半に長崎を離れ、高速で北九州へ向かいました。目立った渋滞も無く、とても順調なドライブでした。
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途中のPAでは新旧のプリウスが3台並びました。今回の2日間のドライブ中にも、数えきれないくらいプリウスを見かけました。ハイブリッドカーが大衆車になる時代が来るとは・・。
15時半頃に小倉駅前に到着、レンタカーを返却しました。走行距離は二日で611km、消費燃料は26Lでした。殆ど高速走行ばかりだったので、プリウスの割には燃費は伸びませんでしたが、それでも十分省燃費だったので、ガソリン高騰の折には有難かったです。
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さて、小倉駅の新幹線ホームに上がると、出発表示に九州新幹線「さくら」の文字も見えました。
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でも、何故か今回は「のぞみ」50号で実家への帰路に就きましたとさ・・。
実は、今回は私にとって約20年ぶりの長崎旅行でした。殆ど前回の記憶が残っていないので、改めてこの目で長崎の町を見てみたいと数年来思っていて、今回やっと実現しました。
どことなく中国っぽい雰囲気の街並み、斜面にへばり付くような家々、上でも書きましたが、沖縄の街並みを彷彿とさせて、私には懐かしくも感じました。また、グラバー園の辺りから見る長崎港内の景色は本当に素晴らしく、そのまま住んでみたいと思ったほどです。
願わくば、今度はゆっくり滞在して、もっと色々な場所を見てみたいものです。
中間審査会と雑誌会(ゼミ)、そして我が第二号論文の投稿も一段落して、今は割と暇です。来週半ばからは新たな実験が本格的に始まるのですが、それまでの短い間は平和な日々を送れそう・・。
そうそう、我が第二号論文についてですが、実は4月26日(中間審査会の日)の夜に、ジャーナル側から受理したとの連絡が来ました。その後、先週末に掲載前の最終校正を終え、昨日(5月12日)からweb上での公開が始まりました。今月中か来月には実際の誌面に掲載される見込みです。論文の内容などについては、掲載後にブログ上で詳しく説明しようと思います。
さて、飛び飛びで春休みの九州墓参り旅行について書いてきましたが、いよいよ最終盤の長崎市街散策編を紹介することにします。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4月1日、エイプリルフールであり新年度初日の朝を、私は長崎で迎えました。
ホテルの大浴場で朝風呂を堪能し(お客さんが少なかったので独占でした)た後、朝食バイキングで朝からお腹いっぱいになりました。このホテルはバイキング料理に定評があり、予約に使ったwebサイトでも料理の項目での満足度がとても高かったのです。実際、部屋の設備に色々不満を呟いていた我が家族も、朝食を食べた途端にご機嫌になっていました。
10時前にホテルをチェックアウトして、長崎市街へと向かいました。
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最近テレビ番組で見て、行ってみたいと思っていた出島のオランダ商館跡にやって来ました。
この門(平成18年復元)は出島の北側にあり、現在は国道に面しています。しかし、江戸時代には門の前は桟橋になっていて、オランダ商船から降ろされた品々がこの門を通って出島内に運ばれていたそうです。つまり、文字通りここが江戸時代の日本の玄関口だったわけです。
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出島案内図。
目下長崎市が復元計画を進めており、徐々に往時の姿が甦りつつあります。
地図上の緑色の区画が復元された部分です。現在までに出島西側の10棟が完成していて、今は中央付近の復元に取り掛かっています。
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こちらは復元区画のメインの建物、カピタン部屋です。
当時のオランダ商館長の住まいであり、応接室も設けられています。
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カピタン部屋の見取り図。
主要な部屋は2階に集まっています。2階だけでも約250畳と、かなりの広さがあります。
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内部はこんな感じ。
和様折衷というか、畳敷きの部屋なのに洋室仕様の不思議な空間です。
現在は見学の際に靴を脱いで上がりますが、当時はどうだったのでしょうね。
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食堂ではクリスマスの晩餐を再現して展示していました。
出島に滞在する商館員は、毎晩ここに集って夕食を共にしていたそうです。
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カピタン部屋の涼所。
長崎は温暖な気候ですから、オランダ人にとって夏場はさぞかし暑かったことと思います。カピタン部屋の南西側は大きなピロティになっていて、ここで暑さを凌いだそうです。
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江戸時代の長崎。
当時、カピタン部屋の涼所は海に面していました。南向きの窓からは、湾内に浮かぶ船たちが一望できたことでしょう。
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現在の出島周辺。
明治時代の河川改修と港湾整備の結果、出島は完全に陸に取り込まれてしまいました。
長崎市の中長期計画では、出島北側を流れる中島川の流れを北側にずらし、国道を海側に付け替えることで出島跡を完全に復元する予定です。周辺は市街地ですから、完成までは相当な年月がかかりそうです。
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出島を見終わった私たちは、次にグラバー園近くにやってきました。
こちらはグラバー通りの突き当たりに位置する、大浦天主堂です。
正式には日本二十六聖殉教者堂といい、江戸時代末期に造られた現存最古のキリスト教建築として、国宝に指定されています。
ちなみに、原爆被害で有名な浦上天主堂とは異なる建物です。(名前が似ているので、私の頭の中ではごっちゃになっていました)
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小倉を夕方に出る新幹線に乗る予定だったので、長崎滞在可能時間もあと僅かになっていました。
そのため、グラバー園は私だけで見て周ることに・・。
園内は、2つのオートスロープで頂上に登った後、下りながら保存建物を見学する順路になっていました。
オートスロープのデザインもなかなか洒落ています。
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グラバー園の最高所には旧三菱第2ドックハウス(移築)が建っています。その2階ベランダから、長崎港の様子が一望できます。
鯉の泳ぐ池の先に、三菱重工長崎造船所が見え、実に良い眺めです。
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同じ場所から昨晩の宿周辺の様子を見てみました。
斜面にへばり付くように建物が並んでいて、少し沖縄の首里の辺りの街並みと似ています。
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グラバー園の対岸の三菱重工長崎造船所を高倍率で見てみると、整備・艤装中の護衛艦が見えました。
右側の船が整備中のイージス艦「こんごう」、左側が建造中の次世代汎用護衛艦「あきづき」です。どちらも半径数百キロ圏内の数百個の目標に同時に対応できる能力を備えた超高性能艦(「こんごう」はアメリカ製のイージスシステム、「あきづき」は国産のFCS-3Aシステムを搭載)で、護衛艦好きには堪らない並びです。「こんごう」型護衛艦はミサイル防衛(MD)の要としての役割を担っており、作戦時には「こんごう」型をMD任務に専念させるため、「あきづき」型護衛艦が「こんごう」型を含めた艦隊の防備を担うことになります。
特に、「あきづき」は昨年秋に進水、来年春に竣工予定の最新型艦なので、その建造中の姿を見られただけでも、はるばる長崎に来た甲斐がありました。
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グラバー園では桜が満開でした。
今年は寒い日が続き、地元の奈良ではなかなか桜が咲かなかったので、ここで初めて満開の桜を見ることができました。
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グラバー園内の一番下に、メインの建物であるグラバー邸が建っていました。
社会科の教科書にも載っている有名な建物ですが、残念ながら時間が無いのでゆっくり中を見られませんでした。。
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グラバー園の出口には、長崎伝統芸能館という建物があり、長崎くんちや龍(じゃ)踊りの資料が展示されていました。
長崎くんちはいずれ実際に見てみたいと思います。
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グラバー通りで家族と再び合流。12時半に長崎を離れ、高速で北九州へ向かいました。目立った渋滞も無く、とても順調なドライブでした。
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途中のPAでは新旧のプリウスが3台並びました。今回の2日間のドライブ中にも、数えきれないくらいプリウスを見かけました。ハイブリッドカーが大衆車になる時代が来るとは・・。
15時半頃に小倉駅前に到着、レンタカーを返却しました。走行距離は二日で611km、消費燃料は26Lでした。殆ど高速走行ばかりだったので、プリウスの割には燃費は伸びませんでしたが、それでも十分省燃費だったので、ガソリン高騰の折には有難かったです。
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さて、小倉駅の新幹線ホームに上がると、出発表示に九州新幹線「さくら」の文字も見えました。
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でも、何故か今回は「のぞみ」50号で実家への帰路に就きましたとさ・・。
実は、今回は私にとって約20年ぶりの長崎旅行でした。殆ど前回の記憶が残っていないので、改めてこの目で長崎の町を見てみたいと数年来思っていて、今回やっと実現しました。
どことなく中国っぽい雰囲気の街並み、斜面にへばり付くような家々、上でも書きましたが、沖縄の街並みを彷彿とさせて、私には懐かしくも感じました。また、グラバー園の辺りから見る長崎港内の景色は本当に素晴らしく、そのまま住んでみたいと思ったほどです。
願わくば、今度はゆっくり滞在して、もっと色々な場所を見てみたいものです。
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