うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

琉球大学受験旅行2日目(後期編)

2005年03月11日 16時53分55秒 | うちなー日記(沖縄編)・・旅
2日目、朝8時頃に目覚めた。さて今日はどうしようかと思い、とりあえず机に向かい、赤本を見た。昨年の入試データの欄を見ていて、後期の倍率が並大抵のものではないことを改めて認識した。琉球大学の他の学科は、後期試験の志願者の倍率と、実際に受験する人の倍率に大きな差がある。恐らくこれは、後期を出願したものの、前期で志望校に受かった人が受験を辞退するからだと思うが、理学部海洋自然科学科の場合、志願者数と受験者数が全く同じ数なのだ。生物系の場合、倍率は両方とも6.9だった。今年は、数学試験の出題ミスの関係で、前期での合格者が昨年よりも多いので、そのぶん後期の定員(10人)外の合格者が減らされ、さらに倍率は上がることが予想される。果たして7倍の倍率をくぐり抜けることはできるのか?数字とにらめっこしていたら、ナーバスな気分になってきたので、外に出ようと思った。
ケータイの地図で検索したところ、近くに那覇市立図書館の分館があるそうだったので、とりあえずそこに行くことにした。ホテルを出て、久茂地川沿いの道を北東へ歩く、途中、川の水面が昨夜よりもかなり高くなっているのに気づいた。この川は川というよりも運河のようなもので、海と直接繋がっていて、干満の差があるようだ。
ケータイの地図上の図書館の周辺まで来たが、歩けど歩けどそれらしいものはどこにもない。そろそろ暑くなってきたので、どこか日陰に入りたい。そしてうろうろする内に、結局図書館は見つからないまま裏道をホテルの裏まで戻ってきてしまった。このままホテルに帰るのも癪なので、とりあえず気晴らしに日本最南端の駅、赤嶺駅に行くことにした。県庁前からゆいレールの車内に乗り込むと、冷房が効いていて涼しい。まだ3月だがすでに冷房はフル稼働だ。
赤嶺駅に着き、セルフタイマーで記念碑と一緒に写真を撮り、ゆいレールの側道沿いのマクドナルドで昼食を取った。本土と同じものが食べられるのは嬉しい。少々食べ過ぎたが、その後小禄の那覇ジャスコに向かい、店内を見物したのだが、まだ時間はたっぷりとある。ここで、せっかくの沖縄滞在なので観光に行くことにした。前期入試の憂さ晴らしの意味もある。そうだ、首里に行こう!
天気は予報どおり、だんだんと崩れてきていて、首里散策の間もってくれるか心配だったが、ゆいレールはだんだんと首里の丘に登っていく。
首里駅に着いて、バスもあるようだったがひとまず首里城公園に向かって歩き始めた。道路標識を頼りに進んでいくと、案外距離があって、30分近くかかってしまった。
久しぶりの守礼門は、シロアリ被害の修繕工事で柱がすべて囲われていた。そういえば以前新聞に3月まで工事中だという記事が載っていた。いつもなら記念写真の客引きが待ち構えているのだが、今日はいない。3年前の観光旅行の記憶を辿りながら、歓会門をくぐり、城内に入っていくと、石垣のテラスから那覇市街地を一望できた。なかなか壮観だ。しばらく見とれた後、いよいよ正殿に向かう。正殿手前で入場料の徴収をするシステムになっていたが、ゆいレールのフリーパスを持っていたので、入場料を割引してもらえた。奉神門をくぐると正殿が目の前に現れたのだが、こちらも修繕工事中で透明なビニールシートがかけられていて、普段の迫力はなかった。まあ、工事中の正殿や守礼門を見られる機会なんてそうあるもんじゃないから、逆に幸運なのかもと思い、写真を撮った。
一通り展示を見て、正殿内を見学し、お土産コーナーも回ったが、なんとなく物足りない。正殿が工事中でなければ、広場で何時間でも居座って眺めるのだが・・・そこで、私は前々から行きたかった「金城町の石畳道」を訪ねることにした。守礼門への道から分岐する道を下り、石垣沿いの道を歩き続けるが、またしても地図無しで行動する私の性である、迷子になってしまった。金城町とはどこなのかさえつかめていなかった。電柱の表示では、ここの辺りが金城町らしいが、石畳がどこなのか分からない。三叉路の交差点に出たところで今来た道を引き返し、首里城入口を通り過ぎて、首里高校の前を過ぎると、左下の道に通じるS字カーブの下り坂(私有地っぽかった)があったので、そこを下りてみた。広い道に出ると、「金城町の石畳」の観光案内板が見つかり、それに導かれるまま、再び上り坂を上る。すると、さきほど道を引き返した交差点のそばに出たところで、金城町の石畳にたどり着いた。やはりさっき近くまで来ていたのだ。とりあえず見つかって良かった。
金城町の石畳については、フォトギャラリーに参照の通りだが、私としては、石畳道を学校帰りの小学生が一人駆け下りていったのが、印象的だった。この道も観光地である前に地元の人の生活の通り道だったのだ。
坂を下り終え、首里駅まで遠いので、どこでも良いからゆいレールの駅まで歩くことにしたのだが、これまたかなりの距離を歩き、たどり着いたのは首里から6駅離れた安里駅だった。今日歩いた距離は実に7km。こんなに歩き疲れて明日の試験は大丈夫なのかとも思ったが、しかし、あこがれの石畳道に着けた達成感の方がそれに勝っていた。遠回りしても、目的地に辿りつければ良いんだと妙に納得して、この日は寝床に入った。






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