盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

リターン

2018-11-10 19:33:48 | にゃんころ
今回 ISS から分離された今回の「こうのとり」には、地表に戻ってくるコンテナが搭載されています。

これまでのこうのとりは、無人で物資を ISS に運び、帰路は廃棄物を積んで大気圏に突入し燃え尽きました。
今回は JAXA とタイガー魔法瓶が共同開発した、地表(海上)に戻ってくるコンテナを無事に回収できるかの実験です。

日本はこれまでも初代はやぶさで大気圏突入回収に成功しているので、基礎技術はすでにあるわけです。
ただしはやぶさも今回も運ぶのは無機物(無生物)なので、断熱に真空技術を使っています。
大きくしたらそのまま有人宇宙船になるわけではありません。
しかし成功したら、将来の「日の丸有人宇宙船」に向かって大きく前進するでしょう。


スペースシャトルが廃止され、いま ISS と地球を往復する手段はロシアのソユーズだけになりました(中国は成功した時しか発表しないので除外)。
しかしこれから何十年もソユーズだけに頼るわけにもいきません。

物資輸送においては、すでにこうのとりが世界最高の信頼性を得ています。
次の有人宇宙船はどの国の何になるのか。
単なる宇宙旅行ツアーはもうすぐ実現する見通しですが、ISS は物見遊山ではないので 100% にひたすら近い信頼性が求められます(別にツアーだから爆発していいという意味ではありませんが)。

来世紀にもなれは、人類は宇宙ステーションや月に住み、火星にも足を踏み入れるでしょう。
現在の空港のように、訓練もしない人間が平服で行けるようになるにはまだ時間がかかりますが、宇宙がいまより身近なものになるのは間違いありません。


その頃、私はもうこの世にいません。
私は幽霊や霊魂やゾンビはまったく信じていませんが、生前の強い「念」が死後もこの世界に残ると考えています。
もしそうだったとしたら、そして意思を持って空間を移動できるのなら、どこか他の星にでも行ってみたいものです。