盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

ガリレオ

2019-07-01 15:47:13 | にゃんころ
この週末に日本映画専門チャンネルでテレビドラマ「ガリレオ」の一挙放送がありましたが、2007年版の第4話と6話は放映されませんでした。

調べてみたら、6話には新井浩文が出演していることがわかりました。
彼は今年2月、強制性交の容疑で逮捕されています。これが原因でしょう。
振り返れば1月28日、CSで「アウトレイジ・ビヨンド」が放映されました。
まさにぎりぎりのタイミングで、逮捕があと数日前倒しされていたら、私の手元にアウトレイジ三部作がブルーレイ録画で揃うこともありませんでした。

ただし4話については、犯罪絡みの出演者はクレジットに見当たらず、犯罪と無関係だとしたら香取慎吾くらいですが、なぜ放映されなかったのかはわからないままです。

さて、このように「出演者がその後に問題を犯した」場合、作品はどう扱うべきでしょうか。
私は「作品に罪はないのだから放送すべきだ」と考えます。

映画やテレビドラマは、役者やスタッフが何百人も関わって作られます。
音楽のアルバムも、ひとりで作れるわけではありません。
それがテレビやラジオ、あるいは正規のルートでネットに流れることは、関わった人たちの収入に大きく影響します。
契約にもよりますが、特に印税形式での契約の場合、再放送や再販されるかどうかは死活問題なのです。

すると当然、問題を起こした人にも印税が発生しますが、それは裁判の中で受け取れるかどうかをきっちり決めておけばいい。
まだ裁判が始まって(あるいは終わって)いない場合は、所属事務所や配給会社がプールしておいて、判決の中で決めればいい。
いずれにせよ、ひとりのならず者のために作品全体が闇に葬られてしまうのは、業界のためにも社会のためにもならない、と私は考えます。


さて、NHKは。
大河ドラマ「いだてん」で足袋屋を演じたピエール瀧が、ご存知のとおりお縄になってしまいました。
大河ドラマは必ず年末に総集編を放送するし、再放送もやるし、他局(時代劇専門チャンネルなど)にも売ります。
ピエール瀧の登場場面は、すべて撮り直したそうです。
それもひとつのやりかたです。ただしNHKのように潤沢な資金をじゃぶじゃぶ使える場合はそれでもいいですが、誰もができるわけではありません。

繰り返します。ひとりの不祥事のために作品をお蔵入りさせるべきではない。
私はこう考えます。みなさんはどうでしょうか。
コメント
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