大阪の古墳群が、世界文化遺産に登録されました。
含まれる49の墳墓のうち半分以上は天皇や皇后の墓である「陵墓」とされ、宮内庁が管理しています。
一般人はもちろん立ち入り禁止、学術的な調査も制限されています。
これ、昔から疑問に思うんですよ。
陵墓であるならこそ、なぜしっかり調査しないんだろう?
たとえば大山(だいせん)古墳は「仁徳天皇陵古墳」、誉田御廟山(こんだごびょうやま)古墳は「応神天皇陵古墳」などと呼ばれていますが、実際は誰の墓なのかはっきりわからない。
どちらも長辺が400m以上ある巨大なものですから、よほどの権力者の墓であることは間違いないでしょう。
だけど誰の墓なのかはっきりしない、それで世界遺産、って何なのよ。
世界遺産になったからこそしっかりと学術調査をして、「誰々の墓です」と世界に発信する責任があるんじゃないか、と私なんかは思うんですけどね。
それとも何ですか、誰の墓かわかったら都合が悪い、たとえば日本書紀の内容が変わってしまうとか、これまでの学説に矛盾が生じるとか、あるいは陵墓を調べるのは皇族の墓を荒らすから不遜だとか、調べちゃいけない事情でもあるんですかね。
エジプトなんて世界中の研究屋がピラミッドを調べて、観光地にまでしてますよ。
改めて宮内庁にお訊ねします。
大山古墳は本当に仁徳天皇の墓なのですか。
外国人に「ニントクという天皇の墓だ」といってしまってよいのですか。