私はほとんどRPGしかプレイしません。
シミュレーションや格闘、国盗りなどのゲームは、自分で買ったことがありません。
1回目はファミ通などの情報を頼りに、とにかくクリアします。やり残したイベントや開け忘れた宝箱などは無視。ひたすら物語を楽しみます。
曲がりなりにもクリアできたら、今度は攻略本やネット情報でやり残しを潰していく。
そして2回クリアしたら、今度はキャラが最強になるような育て方をして、すべての要素をコンプリートします。
3回クリアするのに、だいたい150時間から200時間。これでもう飽きて満足する、という遊び方です。
数千円のソフトも、ここまで遊び尽くせば元が取れるというものです。
そう、私は「物語」のためにゲームをしているわけで、できることならバトルなんかすべてすっ飛ばして進めたいのですが、そういうわけにもいきません。
そして私は「任天堂のマシンを使ったことのない」人間です。
初めて買ったハードは初代プレステ、ソフトはファイナルファンタジーVIIIでした。
私はテレビや映画などの3次元CGを作るプロダクションに勤務していたので、いわゆる「二次元キャラ」が苦手なのです。
初めて自分で買ってプレイするゲームが、FFVIII。
FFXIIIをプレイしたことのある人は、いやな予感がしたでしょう。そして私はまさにその通りになりました。
FFXIIIは「キャラのレベルを上げてはいけない」ゲームだったのです。
ジャンクションシステムという特殊な仕様になっていて、敵などから魔法や召喚獣を「ドロー」して自分のものにし、それをキャラに関連づけることで成長していく。
逆に経験値が入ってレベルが上がってしまうと、出てくる敵がどんどん強くなっていくのです。
1回目はそれを知らずに経験値をひたすら稼いでレベルを上げたため、ラスボスの第一形態(第三まである)を倒すだけで300回くらい攻撃しなければなりませんでした。
初めてクリアした時は、本気で涙が出てきたものです。
2回目からは「途中でバトルから消えてしまうキャラ」を、最大限利用しました。
FFVIIIは味方への攻撃もできるので、同士討ちで最後まで残るキャラを戦闘不能にして、消えるキャラでひたすら人数分の魔法をドローしては敵を倒す、の繰り返し。
これで桁違いにバトルが楽になりました。
そして3回目は、マニアックな「全員初期レベルでのクリア」。
2回目の方法に加え、最後まで残るキャラが満杯までドローしては「にげる」で敵から逃げます。これなら経験値は入りません。
どうしても逃げられない中ボスも、また同士討ちで味方を一人だけにして、全員がぎりぎりレベルアップしないようにする。
おかげてラスボスの第一形態は、一撃で倒せました。
しかしとにかく時間がかかるので、さすがに飽きましたね。
もう四半世紀も前の話です。
最近はYouTubeで他人のプレイ画面をダウンロードして、懐かしい思いで場面を振り返っています。