4月21日は約半月ぶりに男鹿毛無山に行ってみた。
鵜ノ崎海岸から見た毛無山
前回(4月3日、こちら)はカタクリをはじめとしたスプリングエフェメラルが盛りだったが、
今回は主役が交代しており、スミレ類やシラネアオイがメインになっていた。
まずはスミレ類から。
年によっては、登山道わきにスミレがカーペットのように咲き、密かに「スミレロード」と呼んでいたが、
今年はタイミングが悪かったのか、それほどのものではなかった。
それでも量は多く、登るに従い、種類が変わって行く。
このスミレは何だろう。
ナガハシスミレ(テングスミレ)?
近くにはよく似たタチツボスミレも有り、雑種も作るようでややこしい。
横顔を見ると距が突き出しているので、ナガハシスミレ(テングスミレ)としておく。
こちらはスミレサイシンだろうか。
花は約2センチとでかい。ただ近くにはミヤマスミレも多く、こちらも判別に苦慮。
スミレサイシン?
たぶんミヤマスミレ。中腹より上に多く、花は紅味を帯びたものも有った。
ミヤマスミレ
スプリングエフェメラルはカタクリ、キクザキイチゲが既に店じまい。
代わってシラネアオイ(これはスプリングエフェメラルではない)が咲き出している。
主役交代。カタクリが終わり、シラネアオイが咲き出している。
ホソバノアマナ
そしてホソバノアマナ。
こちらはユリ科、地味な白花なので見過ごしがちだが、これもスプリングエフェメラルの一種。
毛無山では山麓から山頂まで広く分布しているが、今回は山麓の五社堂付近で咲き出していた。
秋田では他の山ではまだ見たことがない。
スプリングエフェメラルでまだ咲き残っていたのはニリンソウ。
ニリンソウ
中腹でミヤマキケマンの群生に遭遇。
柄は大きいが、これもスプリングエフェメラルのひとつ。
ミヤマキケマン
ミチノクエンゴサク。これはヒョロヒョロと痩せてちっこい。
中腹のブナ林
既に申し上げているように今回の毛無山の主役はシラネアオイだった。
道端にもいっぱい咲いているが、せっかく来たので藪漕ぎをして林の中に咲いているものも見て歩いた。
普通タイプ
白花
今回は運良く白花にも遭遇した。男鹿で見る白花はふたつ目だ。
ちっこいのが並んで咲いていた。
これは一人咲き。丈はちっこいのに花だけはやたらとでかい。
足元にナガハシスミレを侍らせている団体さん。
紅味の強い濃色タイプ。
毛無山は花の種類が豊富なお山。男鹿の固有種や超・希少種もこの山に集中して生えているが、理由はよくわからない。
なお格別珍しくはないが、今回、咲いていた他の花たち。
キバナイカリソウとチゴユリ
ナツトウダイ
フデリンドウ
ヒトリシズカ
ヒトリシズカとヤマシャクヤク(蕾)
ルイヨウボタンの芽出し
ミヤマカタバミ
コキンバイ
最後に木の花。
オオカメノキ
以上。
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